みなさんもそれぞれに1年を振り返ったりしているのではないかと思います。

このブログを読んでくれているみなさんはご存知の様に、今年2月に台湾へ移ってから、アメリカで過ごした25年間とは生活が一変しました。まさにチャレンジの1年だったわけですが、踏み出して本当に良かったと思います。

良かったと思える事の一つに、物を持たない事の気軽さと充実感を体験できた事があります。

荷物のほとんどをシカゴに置いて来たので、台湾にあるのは、ギターが1本、小型のフェンダー・アンプが1台、マックのパソコンが1台、それ以外は着るものや身の回りの物全てがスーツケース1個に収まってしまいます。

最初はこれで不便だったらシカゴから送ろうと思っていたのですが、いざ生活してみると不便さをほとんど感じませんでした。台北では車がなくてもバスと地下鉄でどこにでも行けます。3食外食なんでコーヒーカップだけあれば大丈夫だし、着るものも普段着は3本のジーンズと数枚のTシャツをローテーション。ガソリン代の上下に一喜一憂することもないし、車の保険を払う必要もありません。

ギター1本だけで過ごしたのは、中学2年の時にアコースティックギターを買って以来です(その時はすでに親父のクラシックギターがあったので)。
その1本のギターは、ギター博士のムーニーさんが手塩にかけて作ってくれたシュン・キクタ・モデル”ブルームーン”(夏の間はレッドムーンでした)ですからね。この名刀と日夜、真っ正面から向き合って弾き込む事ができた。弾けば弾くほどにギターの個性がわかってくるし、ギターのスウィートスポットがどこにあるのかもよくわかってくる。日によって、「今日は少し音が湿っているね」とか今日は「機嫌がよさそうだね」と会話もできるようになってきます。

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物を持つというのは、一見便利なようでいて、実はその分雑多な用事も増えていくことだというのが見えてきました。今後、台湾での生活が長くなっていけば物も増えていくでしょうが、自分が本当に”必要な物や”必要な事”を意識しながら、シンプルな快適さとのバランスをとって増やしていければと思っています。



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コーヤン:牛肉麺は作れないよねえ。独特なスパイスといい、全く想像ができないっすよ笑。こっちではインスタントの牛肉麺もたくさん出ていますよ。