去る8月29日に、ブルースマンのデイヴィッド・ハニーボーイ・エドワーズさんが”96歳”の若さで亡くなりました。

14歳から演奏活動をしているので、ブルース100年強の歴史のなんと80%に及ぶ80年間以上を現役で過ごした、まさにブルース界の生き字引き。

ハニーボーイは、エリック・クラプトンが「ブルースの歴史において最も偉大なミュージシャンの一人」と言っている伝説的なロバート・ジョンソンとも一緒に活動したことがあり、1938年にジョンソンが毒入りのウィスキーを飲んで27歳の若さで死んだその現場に居合わせたことでもよく知られています。

1938年と言えば、日本軍の中国侵攻が激化していて、ナチスのユダヤ人迫害が始まった年らしいですね。相撲では横綱双葉山の全盛時代。仮に双葉山と相撲をとったことのある爺さんが先週まで生きていたと聞いたらちょっと驚きますよね。

ハニーボーイとは、2008年にジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)はじめアレサ・フランクリン、クリント・イーストウッドなど政治、文化、経済のトップが見守る中で全米中継された”ケネディー・センター・オナーズ”で共演しました。

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(ワシントンDCのケネディー・センターの楽屋で。右端がハニーボーイ、真ん中はパイントップ・パーキンス)

この時に共演したココ・テイラーは2009年に、パイントップ・パーキンスは今年3月に97歳で亡くなっているので、大物の3人が全員亡くなってしまいました。

実際に会って共演した自分が、彼らの活動や素顔を世に伝えていかなければいけないと、大きな使命感を感じています。

そこで、ハニーボーイの伝説を一つお伝えしましょう。本人に長生きの秘訣は?と聞いた事があります。その答えは、

「ゆっくり体を休める事だ。そして時々は若い女と遊んで、マリファナを吸うことだな」

ニヤっとした彼の表情は、10代の生意気盛りの少年のようでした。




ハニーボーイRIP!!



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