台南から新幹線で台中へ。台湾第3の都市だ。

タクシーに乗り込むと、日本人だとわかった運ちゃんは(ちなみに台湾でもウンチャンと言う)、
「小林幸子知ってる?56歳でもきれいね」と日本語で話しかけてきたのには、笑った。
歳がいくほど、日本語を理解する人が多いのも台湾の特徴だ。戦前には日本語教育を受けた人も多い。

ウンチャンは、日本の歌が大好きだと言って、石原裕次郎のCDをかける。「嵐を呼ぶ男」がかかると、ドラムのダーフーはご機嫌で、一緒に歌はじめた。その後も「恋の町札幌」、「東京ナイトクラブ」、「夜霧よ今夜もありがとう」など裕次郎ヒットソングが次々に流れて、年下のダーフーが何でそんなに古い歌知ってるわけっ?て感じでガンガン歌い、間奏になると小生と和夫君が拍手をしたりして、即席カラオケボックスになってしまった。カラオケ
しかし、台湾に来て裕次郎ヒットソングを聞くとは思いもしなかったな。ニコニコ

ウンチャン・カラオケで盛り上がった我々は(特にダーフーは)、ライブクラブの”89k”へ。
今回で3回目の出演だ。オーナーのジョセフが、「よく来た」と迎えてくれた。

台中は、ビジネスで滞在する外国人が多く、この店は特に彼らの遊び場としても知られている。
集まってくれたお客さんの半分くらいは白人客だった。台湾人のお客さんも英語を話す人がけっこう多い。曲に合わせて白人のお姉ちゃんが腰をくねらせるのを見てると(ステージからでもしっかり見えるのだ。ちゃんと演奏しろって?)、まるでアメリカのクラブで演奏しているみたいだ。
前回来てくれたお客さんたちと、終演後に話す時間が持てたのも嬉しかったね。彼らの楽しんで喜んでくれる表情を見ると、また来年も来るからね、と強く思うのだ。