10/23にBSMF RECORDSから発売されるチック・ロジャースのCDライナーノーツをやっと書き終えた。

自分の中ではあくまでギタリストであって、レッスンはまあ金の為と、誰かの役にたてるのなら、という感じでやってきたし、物書きに関しては、完全な”下手の横好き”でここまできた。

人様に読んでもらう原稿を書く様になって、もう18年(早っ!)。地球の歩き方『シカゴ編』から始まって(今でも改訂版ごとに書いている)、『ギター・マガジン』や『ブルース&ソウル・レコーズ』にコラムを持たせてもらったり、新聞やCDのライナーノーツもずいぶん書かせてもらってきた。

自分では、名文家だなんてもちろん思っていないし、プロのライターだという感覚もほとんどない。文章を書くのはきらいじゃないので、なんとなく続いているという感じなのだ。ただ、下手の横好きも、長年書いていると、それなりのテクニックや感覚が無意識のうちに身に付いているのも確かだと思う。
例えば、原稿を2000~2500字でお願いします、と言われたとする。
いつも、ワードを使って原稿を書くので、ワードは1ページが35字×32行=1120字ということになる。
つまり、2ページ前後を目標に書けばいいという事だね。

そうすると、感覚的に文章の全体像がなんとなく現れて来て、漠然としたイメージができる。そこに書く内容(あるいは書かなきゃいけない内容)を考えながら、頭の中でその2ページの中に振り分けてみる。すると、この内容については、だいたい何行くらいかな、みたいなアウトラインが出来上がる。
あとは、読者が先を読みたくなるような”キャッチー”な書き出しを考えて、そこから思いつく事をつらつらと書き込んで行くんだ。

小生の場合は、いつも半ページくらいは多めに書いて、文章をどんどん削って、指定された文字数に近づける。だいたい文章って、読み返すと必要のない無駄な表現だったり、同じ事を違う言い方で繰り返していたり、”だから、しかし、けれども”みたいな接続詞は、時にはないほうが文章がすっきりしたりもする。
そうやって、なるべく文章を締めて、全体がスムーズに流れているか、誤字脱字がないかを読みながら確認して、最後に一日置いて翌日読み返してOKだったら原稿を送る。

でもこのブログは、そこまで校正しないので、文章は乱れ、誤字脱字が多いっすね。読み返すとアチャーということが、けっこう多いので、そのへんはみなさんどうかお許しを。
ま、俺の書く力なんてのはその程度のもんだろうな。

菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-チック・ロジャース