ブルースの名曲に、エルモア・ジェイムスの”Shake Your Moneymaker"というのがある。
いろんなミュージシャンにカバーされている、アップテンポのノリの良い楽しい曲だ。

下のYouTubeは、フリートウッド・マックがやっている同曲のカバー。ピーター・グリーンのギターが切れ味鋭くかっこいい。
http://www.youtube.com/watch?v=41eSp7DEa7U

11歳になるM君にギターを教えていると、5月20日の日記に書いたことがある。
http://ameblo.jp/shunkikuta/entry-10264297640.html
このM君が次のレッスンで”Shake Your Moneymaker"を教えてくれ、と言って来たのだ。しかも歌いたいと。

Shake Your Moneymakerは、”腰(尻)を振ってくれよ”という、かなりセクシャルな歌だ。腰や尻の事を"Moneymaker"、つまり”お金を稼ぐもの”と言ってしまうところがすごい。

「俺には、丘の上に住む女がいる。俺には、丘の上に住む女がいる。俺を好きだって言ってるけど、そうは思えない。」
この一番の歌詞に続いて、「それでも、腰を振ってくれよ、ベイビー」というコーラス部が続く。

11歳の子供が、この曲を歌っていいのか?とさすがに悩んだ自分は、親父のM氏に相談を持ちかけた。すると、M氏はあっさりと、
「息子の事を考えてくれてありがとう。でも、二人で話し合ったし、問題ないと思っているよ。ぜひ教えてやってくれ」との事だった。いやあ、息子もファンキーだが、親父もファンキーモンキーだな。いいね、こういうの。でも、話し合ったって、何を話し合ったんだ?

自分には息子がいないのでわからないけど、もし自分の11歳の息子がこの曲について聞いて来たらどう言うだろう?
「Shake You Moneymakerって何?」「腰とかお尻を振ってくれって事だな」「なんで腰とかお尻をそう言うの?」「・・・・・・・・まあ、お前が大きくなったらわかるよ。自分で発見していく事も大切な事だ」なんて会話をするんだろうか。

M君にはスライド・ギターも教えてやらないとな。