昨夜、サウスサイドの47th通りとキング・ドライブの角にあるハロルド・ワシントン・カルチャル・センターで、ココのバンド、ブルース・マシーンと故キャデラック・ジャックへのベネフィット・コンサートが行われた。

昨年8月の事故から10ヶ月。あの日のブルース・マシーンのメンバーが10か月ぶりに勢揃いだ。
ロビーでメンバー全員が揃うと、自然と肩を抱き合い、ジョークを交えながらこうして生きてみんな一同に再会出来たことを喜び合う。
ヴィノとリッキーとブライアンTは杖をつきながらも自力で歩けるようになった。特に事故後2週間も生命維持装置にかかって一番重症だったヴィノは、先週は事故後初のギグもやった。
「指の感覚はまだ完全じゃないけど、プレーできるところまでは戻ってきたよ」

菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-ブルースマシーン&オーティス・クレイ09(左からヴィノ、スタン、司会進行役のオーティス・クレイ、リッキー)


ソウルシンガーのオーティス・クレイが音頭をとって、このベネフィット・コンサートは実現した。
ロニー・ベイカー・ブルックス、ルート・ドクター、スタン・モーズリー、シセロ・ブレイク、ジニー・ホリデイなど、オーティスの一声でブルース、ソウル、ゴスペル各方面からミュージシャンたちが参加して、4時間を越す大盛りライブに。

多くのミュージシャンたちが集まったのはいいけれど、出演の順番とかちゃんと決まっていなくて、ジミー・ジョンソンなどは2時間くらい待たされて結局プレーせずに帰ってしまった(笑い)。こんなユルさも、サウスサイドならではなのだ。


菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-ヴィノのギターケース

上の写真は、ヴィノのギターケース。事故の際にエンジンから火が出て焼けた痕跡が残っている。ケースに穴が開いたものの、ギターは傷一つ付いていなかった。小生のギターも、リッキーのベースも無傷だった。この事故に負けず、さらに良いミュージシャンになって音を出し続けなさい、という上のほうからのメッセージに思えるね。

菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-ジニー・ホリデー

ミルウォーキーを中心に活動をしているシンガー、ジニー・ホリデー。ブルース、ゴスペル、R&Bを難なく歌いこなしてしまうヴァーサタイルな彼女の歌には脱帽。いつか一緒にプレーしたいものだ。

結局ブルース・マシーンは演奏はせずに、ライブを楽しみ、楽屋でミュージシャン達と話して充実の時間を過ごさせてもらった。最後に我々が紹介されてステージに上がったのは、11時半近かった。
こんな時間でも200人くらいのお客さんが残ってくれて、大きな拍手をいただき、本当に嬉しかったね。
そして、プレーをせずにギャラやチップをもらえて喜びは倍増だ(笑い)。

みなさんの真心に触れて、身体も心もポッカポカの4時間だった。
このお礼は、音で返していきまっす。

Thanx so much and Love y'all!!