2001月6月上旬、レイクショア・ドライブを車で走っていた。
ちょうど、シカゴ・ブルース・フェスティバルが行われている、グラント・パークを見渡せるところまで来ると、聞き慣れたオーティス・ラッシュの歌がメインステージの方から聞こえて来た。サウンド・チェックをやっているところだった。
信号で止まった時に、窓を開けて耳を澄ます。オーティスが歌っていたのは『Walking the back street and cry』だ。
あれから8年。あの日のシカゴ・ブルース・フェスのライブ盤「Otis Rush Chicago Blues Festival 2001」が日本のPヴァイン・レコーズから発売になったね。
http://www.p-vine.com/music/show/1784
http://www.otisrush.net/


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近藤房之助さんが、「こんな音源がまだ残っていたのか」と驚いたというのもうなずける内容だ。
全9曲全てが、ファンにとっては思い入れのある曲ばかり。
あのサウンド・チェックで聞いた『Walking the back street and cry』は聞く度に涙してしまうので、朝はパスして次の曲にしてしまうほどに、心を揺さぶられる。
拙リーダー作『They call me Shun(アメリカ盤は”Me and my guitar")』でオーティスがゲスト参加してくれた時にもやった『Looking Back(Take a look behind)』の歌には、背筋がゾクゾクなるね。

もう10年近く前に、オーティスのレコーディングを見学する機会があった。
ヘッドフォーンから『So many roads』の歌が流れた瞬間に、目の前に枯れたミシシッピーの大地が現れ、どこまでも続く長い貨物列車が、ゆっくりゆっくり大地を這う様に走って行く様子が浮かんで来た。
このアルバムでの同曲も、そんな景色を再現してくれる、実にディープなブルースが展開している。

他にも、ギターが炸裂している『I wonder why』、ファン全員に捧げたヒット曲『All your love』、ファンキーな『Cross cut saw』など、9個の重箱にぎっしり詰まったおせち料理のような豪華さだ。

とにかくサンプル盤をいただいてから、超ヘヴィー・ローテーションで聞いているのだ。

プロデューサーでもあり、マネージャーでもある奥さんのマサキさんの尽力抜きには、このアルバムはなかった。彼女が世界一のオーティス・ラッシュ・ファンであることに間違いはないね。
マサキさん、次回は、ぜひこの映像を出してくださいね。ファンからのお願いです(笑い)。

菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-オーティス・マサキ・シュン(2005年にバディ・ガイズ・レジェンズで行われた、オーティスの70歳のバースデー・パーティーでのワン・ショット。右からオーティス、マサキさん)

体調も良好ということで、ライブで復活してくれることを、祈り続けたい。
まずは、このアルバムでオーティスの魅力をたっぷり堪能しよう。