ワシントンDCからシカゴに帰った翌日、チコ・バンクスのVisitationがウエストサイドのフュネラル・ホームで行われた。

日本でのお通夜に当たるのがWakeで、お葬式がFuneral
今回のチコの葬儀では、WakeとFuneralが同じ日に行われたので、それに参加できない人の為に前日にVisitationが設けられた。
ちなみにフュネラル・ホーム(Funeral Home)は、葬儀会場。葬式を教会で行う事もある。

大雪とラッシュが重なってハイウェイは渋滞。普段なら30分くらいで行ける距離が、1時間半近くかかった。
フュネラル・ホームのドアを開けると、チコの奥さんや娘さん他にプーキー・スティックス、ビッグ・レイ、リンゼイ・アレキザンダー、マイク・ウィーラー、キャデラック・デイヴ、カルロス・シャワーらのミュージシャン達がすでに来ていた。

チコの遺体は、薄い茶色のスーツに包まれて、顔には薄化粧もされて、きれいに整っていた
とは言え、当たり前だけどそこには生気はなく、物体が横たわっているという感じだ。
自分が知っている、笑顔の大きなチコはそこにはいない。
記念に遺体の写真を撮ってもいいですよ、と奥さんに言われたけれど、小生が覚えておきたいのは、生前のチコだったから、丁重にお断りした。

翌日のWakeと葬式にはギグがあって、参列できなかった。しょぼん

聞いたところでは、ギグのなかったシカゴ中のほとんどのミュージシャンが列席し、チック・ロジャースと、オーティス・クレイがゴスペルを歌ったそうだ。

2年くらい前に、チックが歌う"The battle is not yours, its' the lord's"を、カトリーナで被災したアーマ・トーマスやマーヴァ・ライトが涙を流しながら聞いていたことがある。

チコにとっても、最高のはなむけになっただろう。

日本のチコのファンや、知り合いだったミュージシャンのみなさん、チコは無事に旅立ったよ。