ステージのソデに帰ってすぐに、聞き慣れたBBキングのギター”ルシール”の音色が聞こえて来た。
数メーター横にいると、アンプの音が直接聞こえて来る。
太くもジェントルなルシールの音色は、大木を思い起こさせる。

地球上でエレキギター弾いている人間のほとんどが、直接間接、大なり小なりBBの影響を受けているハズだ。それだけBBの大木は巨大なんだね。
BBがいなければ、今の自分もなかったのは間違いない
彼が歌い、プレーする”Good Times Roll"を聞きながら、そんなことを思っていた。
こうしてご本人と再会するチャンスに恵まれたことに、感謝!!ニコニコ

菊田俊介ブルース日記-シュン&BB12/08(ミスター・キング、目線はそっちじゃないですよ(笑い))


出番は終わったので、あとはゆっくり楽屋のTVモニターで他の出演者のプレーを聞く事にしよう音譜


楽屋に入ると、奥の方に立っていたジャック・ブラックと目が合った。ジャックは顔に大きな笑みを浮かべて、小生の方に近寄って来る。
小学生にロックを叩き込むという、最高に面白い映画”School of rock"に主演しているのがジャックだ。
あいさつもほどほどに、
「映画で使っていたギブソンSGは君のものなの?」と聞くと、待ってました、とばかりに「撮影の前にニューヨークで買ったんだ」とギターの説明を始めた。ギターキチガイってのは、そういうオーラが出ているもんなんだ。お互いに引きつけ合ったのね(笑い)。


彼女がいるだけで、楽屋に花が咲いた様に明るくなった、イギリス出身の歌姫ジョス・ストーン
パワフルでソウルフルな声だけでなく、身長も180センチくらいあって、スーパーモデル・ボディの持ち主でもある。
写真を撮る時に、気を利かせてかがんでくれた優しさが嬉しいね。とは言え、自分が小人になったような気分も。
ハービー・ハンコックの『ポッシビリティーズ』や、サンタナの『オール・ザット・アイ・アム』など大好きなアルバムにも参加していて、彼女の実力は折り紙付き。

菊田俊介ブルース日記-シュン&ジョス・ストーン

他にも、クリス・コーネル、Ne-Yo、デイヴ・グロール、サンタナの大ヒット曲"スムース"で歌っているロブ・トーマス、カントリー・シンガーのブラッド・ペイズリー、アラン・ジャクソン、ガース・ブルックス、
ブロードウェイの人気作”ウィキッド”に出演していたイディーナ・メンゼルなどが、楽屋を出入りしていた。

ビヨンセは歌うとき以外は、姿を現わさなかったのが残念!小生の”美女とのフォト・コレクション”の表紙を飾る予定だったのになあ(笑い)←そんなのはないって。

ちなみに、ビヨンセの化粧品は総額で1万ドル(約100万)もするそうだ。そんな婦人誌向けのネタも、楽屋にいると入ってくる。


10時すぎに、全てのパフォーマンスが終了

ほんと、一流のミュージシャンが目白押しのイベントだったけれど、中でも小生が一番心を打たれたのは、BBキングを別とすれば、ベティ・ラヴェットだった。彼女が歌った”Love reign o'er me"は涙を誘われる素晴らしいものだった。声はむちゃソウルフルで、たたずまいは英語で言う"Classy"。品があるというのか、エレガントなのだ。


この日の模様は、12/30(火曜)に、CBSで東海岸9pm/中部8pmから放送される
アメリカ在住のみなさんは、ぜひチェックしてみてね。
日本で放送されるのかわかり次第、またお知らせするね。

この後、全参加者によるディナーが予定されていた
長かった一日にさすがに少しバテ気味。
ココも、ホテルに帰りたいと言うので、ディナーはパスしてホテルに帰ることにした。
(後になってみれば、どんなディナーだったのか、すごい気になったけどね)

事故後、酒はほとんど口にしていなかったけれど、今夜だけはちょっと飲みたい気分だ
冷蔵庫のミニバーにポーランド産のベルヴェディア・ウォッカを見つけたので、オン・ザ・ロックにする。
大きなバスタブにお湯をたっぷり入れて、ウォッカをチビチビ飲みながら、ゆっくりゆっくり湯につかる。

一人だけのセレブレーションだクラッカー