今日はサンクスギヴィング(感謝祭)
ギグもなく、外もそれほど寒くないのでのんびり歩いて外の空気をいっぱい吸い込んで、ダンキン・ドーナッツ行ってコーヒーを飲んだり、気分も上々。

事故から3ヶ月が経過。
寒い時は、足の付け根が少しピリピリしたりはするけれど、体調はとても良い。
ギグも以前のペースでやっている。ほんとこうしてプレーできることに感謝だね。いろいろ気遣ってくれたみなさん、本当にありがとうね!

日本と台湾に行っていた3週間の間に溜まった郵便物を整理していると、保険会社や病院からの請求書と報告書がずいぶん出て来た。

全部合わせるとその数50枚は優に越えている。

結局、最初に担ぎ込まれたブラック・リヴァー病院と、顔の手術を受けたセント・ジョセフ病院の治療費の総額は、$39053.9。
1ドル100円で単純計算するとその額390万円なり。

そして、その390万円を巡って、保険会社のブルークロス・ブルーシールズ社と病院のネゴ(交渉)が繰り広げられている。

50枚にも及ぶ報告書にはその経過が細かく記載されている。そこには診察内容や、薬まで細かく記されていて、例えば、
モルヒネ10グラム=$25
CTスキャン(脳)=$1537
トラウマ反応テスト=$405

といった具合だ。
共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリンに似た看護婦が打ってくれた注射が$25だったのか、なんて思うとけっこう笑えて来る。

その報告書には、Payment/Adjustmentという欄がある。病院側の請求額(Payment)に対して、実際に保険会社が払った金額(Adjustment)が記されていて、CTスキャンなどの”大物”になると、その差額は100ドル以上になる。つまり、保険会社がそのぶん値切っているということだ。

病院の請求額が驚くほど高いのも、あらかじめ保険会社に値切られる事を見越しての”上増し”した値段を付けているからなんだね。

そして、一番最新の病院からの請求書は、トータルで$2701.40。27万円なり。

保険会社が300万円以上をすでに払ってくれた、ということになる。

保険を買った時の契約内容は、ライアビリティ(自己負担分)が$2500(25万円)なので、あともう少し保険会社が払ってくれるだろう。

そう考えると、自己負担分はあるとはいえ、保険に入っていてよかったと思わずにはいられない。
保険に入っていないと、病院からの”ぼったくり”請求額をそのまま払わされることになる。

これで自己破産せずにすみそうです。一部心配してくれた人もいたようなので、ひとまずご報告を。

明日は、アメリカの保険とそれにまつわる怖い医療の現実を書いてみたいと思う。