請求書(bill)がきて、最初に運ばれた病院がブラック・リヴァー・ホスピタルだというのを初めて知った。

救急車で最初の病院に運ばれたのはなんとなく覚えているけれど、その後すぐに麻酔を打たれたのだろう、その病院での記憶はすっかり落ちている。
たぶんその病院での滞在は2~3時間くらいだった(あるいはもっと短かった)のではないか。

脱臼した右足を元に戻して、骨を固定するピンを埋め込んだと後で聞いた。
たぶんあとは、全身のCTスキャンをとったのかもしれない。
結局、顔の骨折はここでは治せないということで、午後にはヘリコプターでセイント・ジョセフ病院に送られた。
ヘリコプター内の事は比較的覚えているので、この頃に麻酔がきれたのかもしれない。

このたった2、3時間滞在しただけのブラック・リヴァー・ホスピタルの請求額は、なんと20565ドル50セント。今日のレートで計算すると、ざっと215万円なり。叫び

しかも、詳細がなんにも記されていなくて、
「30日以内にお支払いください。マスター・カード、ヴィザ、ディスカバーなどでの支払いもできます。もしローンでのお支払いを希望する方は、以下の番号に電話ください」
という実にアバウトかつ事務的な請求書だ。

まずは”金額は幾ら”ってのを単刀直入に知らせてくるあたりは、実にアメリカだ。
これで、患者が「それなら詳細を教えろよな」とクレームをつけてはじめて内容を教えてくれるってわけか。

それにしても、この値段には笑う。ちなみにこの値段に救急車やヘリコプター代は含まれていないハズだ。
アメリカでは、保険会社が病院に支払う際に、かなり値切ると聞いたことがあって、病院側もあらかじめそれを見越して値段を多めにふっかけてくるそうだ。
アメリカの医療制度のハチャメチャさが透けて見える。
つうことは、1週間入院して顔の手術も受けたセント・ジョセフ病院のビルは、10万ドル(1040万円)くらいは行くかもしれないな。

もちろんこの金額を全部払うつもりはないし、払えるわけがない。その為に保険に入っているわけだし、ココのほうでも、弁護士を雇っていろいろ動くようだ。
医療費をめぐるバトルがいよいよ始まった。グー