世界で3番目に高いシアーズ・タワーで、ネリー”タイガー”トラヴィスとランチ・ギグをやって、カメラマンの小田ちゃんとグリークタウン(ギリシャ人街)で合流。
ケネディ・ハイウェイを南に飛ばす。

ファースト・ミッドアメリカ・バンク・アンピ・シアターには3時前に到着。
数年前にサンタナを見に来た事がある大きな野外コンサート会場だ。
メディア・パスをもらって早速ステージに直行。ちょうどサウンド・チェクの前で、全ての器材がステージに並べられていた。

ジョン・メイヤ-1

ジョン・メイヤーの最新DVD「Where the light is」でもたびたびステージに登場するジョンのギター・テック、リネー・マルティネス氏(写真)が暖かく迎えてくれた。ギターは好きなのはなんでも手にして写真を撮っていいよ、と実に好意的だ。聞いた話では、日本だとカメラマンや取材陣はギターや器材に触れる事はできないらしい。開放的なアメリカならではなのかな。

ジョン・メイヤー2

何十個とエフェクトが入っているラック・ケースの中には、イバニーズのチューブスクリーマーTS10が2つ置かれていた。

この写真のTS10は、スティーヴィー・レイ・ヴォーンが1990年に死ぬまで使っていたものだ。

実は、マルティネス氏はスティヴィーのギター・テックでもあったのだ。スティーヴィーの死後、遺品として大切に保管していたこれを、現在ジョンに貸しているのだそうだ。
スティヴィーの大ファンのジョンは、このTS10をメインのオーバードライブとして使っている。
他にも、スティヴィーがらみの話を聞いたので、そちらはギタマガのほうに寄稿することにしよう。

エフェクト・ボードを眺めていたら、すぐ後ろにジョン本人がいたので、驚いた。
「もうサウンドチェックが始まるんだね。ごめん」
と言うと、
「大丈夫だよ。ゆっくり見てくれよ。取材は十分に済んだかい?」
と気遣ってくれた。短い時間ながら音楽やギターの話をすることもできた。

サウンド・チェックの1曲目はなんとストーンズの”Start me up”を。
さらに2曲目はヴァン・ヘイレンの"Panama"だ。
”Start me up”では52年製のテレキャスターを、"Panama"ではエディー・ヴァン・ヘイレンのレプリカ・モデルを使う徹底ぶり。プレーもキース・リチャーズ、エディー両本家を実にうまくコピーしていた。
ギターキッズ、ジョン・メイヤーの素顔を垣間みたね。

ということで、いよいよライブが始まる。
続きは明日の日記にて。