奥久慈岩稜を縦走するルートとして、表縦走路と裏縦走路があります。
表縦走路は、眼下に大円地の集落を見ながら奥久慈岩稜の西側を南下し、入道岩や鷹取岩を経由して
釜沢越に至ります。
一方、裏縦走路は、奥久慈岩稜の東側を通り、篭岩山に至ります。
昨年秋に奥久慈男体山~明山を縦走した際、篭岩付近で会った方に、『裏縦走路を通ったことがあるか?』
ときかれました。 そういえば、裏縦走路は釜沢越~篭岩山間しか通ったことが無かったので、それ以来、
いつか裏縦走路を縦走してみようと考えていました。 どうせなら表縦走路と裏縦走路を周回してみようと考え、
参考のためにインターネットで調べてみると、周回している人が結構いました。
更に奥久慈男体山も絡めたいと考え、周回では無く、往路と復路にそれぞれ表縦走路と裏縦走路を歩くこと
にしました。 大円地方面から来た場合、裏縦走路への入口がわからないので、大円地へ向かう方を裏縦走路に決めました。 また、秋の奥久慈男体山~明山縦走の出発点が大円地の駐車場でしたので、今回はつつじヶ丘を出発点としました。
簡単に言うと、つつじヶ丘から裏縦走路で奥久慈男体山に向かい、帰りは表縦走路を通ってつつじヶ丘まで
戻ってくる計画です。
民家の横を通を流れる湯沢沿いに歩いていきます。
不動滝は凍結していて、高さ4M程の氷のモニュメントができていました。
篭岩へ続く急登。 足場は土ですが、傾斜が急なため鎖が設置してあります。
篭岩展望台から抱き返しの滝方向を眺める。 滝の水が見えません。
分岐の先は、急な下りになります。 ロープをつたっております。
急な下りが続きます。 後ろ向きになり、木の弦につかまっております。
下まで降りると、今度は登りです。 こちらも急勾配で鎖がついています。
分岐。 左の杉林へ入っていくと、湯沢源流を経由して釜沢越に出ます。
今回は直進し、裏縦走路を進みます。
裏縦走路は、以前に迷い込んで途中まで歩いたことはあるが、表縦走路との合流点まで歩く
のは今回が初めてです。
背丈程の高さの笹藪。 屈み込んで笹藪の中を進みます。
途中、道が悪く不明瞭な個所がいくつかありましたが、開けた尾根道に出た。
このピークを登りたいなと思っていたら、コースはピークへ向かう様に右へカーブしていった。
表縦走路よりもピークの数が多いような気がした。(←かなりてきとう)
表縦走路に合流。
小草越の立札のあたりで合流すると思っていたが、予想よりも手前(鷹取岩寄り)に出た。
ここは以前に表縦走をした際、気になって途中まで登っていった記憶がある。
まさか裏縦走路の入口とは思わなかった。
表縦走路を大円地越に向けて進む。 そういえば大円地越の方向へ進むのも初めてだ。
奥久慈男体山頂上に向けて進みます。 一般コースを登るのは久しぶり。
時計を見ると12:30。 ここまで予想以上に時間がかかっている。
長居をせずにすぐに大円地越へ向けて出発する。
大円地越から奥久慈岩稜に登り、櫛ケ峰の手前にある展望の良い岩場で昼食にする。
ここで今日の発見。 冬の山で食べるおでんはメチャメチャ美味い!
今後の定番になりそうです。
裏縦走路の合流地点に戻ってきた。 帰りは、このまま表縦走路を進みます。
入道岩越しに奥久慈男体山を見る。 入道岩は既に西日を浴びている・・・。
凍結した湯沢源流を抱き返しの滝へ向けて進む。
横に鎖があるので、鎖を使って降りても良いかもしれない。
沢を登る際は、見えやすい場所に目印の赤丸が書かれているが、沢を下る際は岩の反対側
に書かれていてわかりづらい。 なかなかルートを覚えられず、いつも迷う。
あとは、パノラマラインにでて、車が停めてあるつつじヶ丘をを目指します。
☆☆ 今回のまとめ ☆☆
●山名 / 篭岩山、奥久慈男体山
●人数 / 単独
●コース / 奥久慈岩稜裏縦走路、奥久慈岩稜表縦走路、奥久慈男体山一般コース等。
総距離: 約13.5km
●TIME / つつじヶ丘駐車場(08:15) ⇒ 不動滝(08:31) ⇒ 篭岩(09:12) ⇒ 篭岩展望台(09:15)
⇒ 篭岩山(09:58) ⇒ 釜沢越方面への分岐(10:05) ⇒ ≪裏縦走路を北上≫
⇒ 表縦走路と裏縦走路の合流点(11:22) ⇒ 大円地越(12:04)
⇒ 奥久慈男体山頂(12:30~12:35) ⇒ 大円地越(12:45)
⇒ 櫛ケ峰付近の岩場(13:00~13:35) ⇒ 表縦走路と裏縦走路の合流点(13:57)
⇒ ≪表縦走路を南下≫ ⇒ 鷹取岩(14:23) ⇒ 釜沢越(14:54) ⇒ 抱き返しの滝(15:29)
⇒ 不動滝(15:47) ⇒ つつじヶ丘駐車場(16:05)
所要時間: 07:29 (昼食時を除く)
●感想 /
奥久慈岩稜裏縦走路は、表縦走路と比べて違った魅力がありました。
場所によっては背丈程の笹藪を通過したり、道が不明瞭な場所があったりと、表縦走路に比べると
コースは荒れています。 しかし、その分奥久慈の自然を楽しむことができました。
また、標識が無いため、分岐ではカンが頼りになりました(文字どおりヤマカンです)。 道を間違えること
なく、表縦走路に合流できたのは幸いでした。
最後に、山で食べるおでんは美味しかったです。