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「国際理解」って必要ですよね

 学校、仕事場、サークル等における友人や先輩・後輩、同僚との何気ない会話の中で、少し教育者的な目線になってしまいますが、「この偏見を取り除きたい」と感じる時があります。対等に話していて具合が悪いのですが、かといって相手が言っている偏見を指摘し、説明し、相手に納得してもらうのはちょっと窮屈(そんな僕自身も色んな偏見を持っていると思いますが)。でも、広く誤解を招いていることは、そのように理解をさせてしまっている現状を分析して、教育課題として挙げてもいいのかもしれません。

 例えば、国際交流、国際協力、在住外国人に関する言説など、どうも偏見を抱かれやすい領域のように感じます。それほど、いわゆる「日本人」は外国につながる人や活動に馴染みがないのでしょうか、それとも特別な意識があるのでしょうか。

 より具体的なケースで話をすると、僕は在住ベトナム人の子どもたちに勉強を教えるボランティア活動を週1回やっているのですが、知り合いや仲間との話の中でその活動について触れると、「え、それって英語で教えてるの?」と言われることがよくあります。在住外国人に関しては、複雑な背景を有している方が多くいるのも事実だと思いますが、日本語や母語の習得が大きな課題となっている中で、第3の言語となる英語で勉強を教わることなんてないですよね。「外国人=英語を話す人」という認識が広くあるのだと思います。

 別のケースだと、僕はアジアの色んな国や地域の歴史を学んだり、訪れたりするのが好きなんですが、そんなことを話していたりすると、「なんで、ヨーロッパかとアメリカに行かないの?」と言われることもあります。もちろん、行きたい気持ちはありますが、それってすごく偏見・軽蔑を含んだ話に聞こえてくるんです。「海外=欧米」のように。

 このような周囲の状況を鑑みて、教育の手立てとして、世界や地域の中での多様性を知ること、他者や異文化に対する涵養な態度をもつこと、前向きに理解しようとすることが課題としてあるような気がしています。そこで、世界での出来事や課題であったり、身近な地域での多文化化・多民族化やそれに関わる課題をどう学習し、どう構造的につなげ、どう解決していくのか、教育アプローチとしてとても関心のあるところです。その切り口として、「日本にも難民(定住者)がいる」ということから考えてみたいと思っているのですが、そのような国際理解教育がどう展開するやら。偏見・差別がない「平和の文化」へのプロセスはいかに。

上海放浪記②―魯迅の故郷・紹興へ―

 中国の近代文学の父といわれる魯迅。本名は周樹人。もともとは医者を志し、20世紀初頭の仙台(現在の東北大学医学部)で留学生活を送り、その中で日露戦争時に荒廃していく母国を見て、医者で救える人の数は限られている、文学で多くの民衆を起こそうと、国の復興に尽くそうと考えた思想家です。異文化の環境から自分の母国・故郷を思い、当時医者への道を辿っていたあるエリートが、心機一転、文学という道に歩むというギャップ、そして魯迅が日本で出会った恩師・藤野先生との人情味のあるストーリーなど、彼の人生が語りかけてくるものを何かとキャッチしようとする僕がいるのも確かなのです。それも高校生の時からですね。まだ魯迅の著作や関連本を数冊読んだだけですが、中国に行ったら彼の博物館には行ってみたいものだと、かねてから思っていました。

 たまたま塾で中学生に教科書で出てくる魯迅の『故郷』を教える機会に恵まれ、しかもその時期に上海に行くというタイミングが重なったので、もちろんその『故郷』にも出てくる魯迅の故郷・紹興へ行ってきました。個人的な興味・関心で動いているので、前の記事の通り、杭州東駅で他のメンバーとは一時別れ、一人で紹興へ向かいました。杭州東駅から紹興までバスで2時間ほど。バスが色々なところに停まるので、どこで降りればいいのか分かりづらいのですが、バスガイドのおじさんが親切な人で、日本人である僕を色々とかばってくれました。そして、紹興に着いた時も「ここだよ」と告げてくれて、無事に紹興に到着。でも、バスから下ろされたはいいが、ここがどこだか分からない。とりあえず、博物館のある「魯迅故居」に着けばいいので、僕を待ち伏せしていたバイクタクシーのおっちゃんに行き先を告げ、人生初のバイクタクシーの旅♪が、スピードが遅い!紹興をゆっくりできる時間が少ないので、早くしてくれーと思っていたら、15分くらいで「魯迅故居」に到着。


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↑バイクタクシー車内から。              ↑魯迅故居の正面口。

 おお、これがガイドブックで見た「魯迅故居」の入口だと感心していたら、さっそく怪しいチケット売りのオヤジに絡まれる。中国語で「不要!不要!」「我没有時間」と断っても、英語で散々説得しても僕から離れようとしません。というか、僕が外国人であるのか認識しているのか、していないのか分かりませんが、ずっーと速いテンポの中国語でチケットを売ろうとしてきます。値段はさほど高いと感じなかったこともあり、仕方なくそのオヤジからチケットを購入し、魯迅縁の場所を3ヵ所見学することにしました。魯迅が実際に住んでいたといわれる故居、そして魯迅博物館をじっくりと見学。特に日本とのつながりという意味で、仙台留学時のことが説明されているコーナーで魯迅に酔い浸り・・・。藤野先生とのツーショットの模型(写真参照)がいきなり出てきて、ビックリしましたが、追い求めていたものを発見するかのような感覚があり、とても興味深く、あれこれと見学することができました。あ、そうそう、紹興に来たからには、紹興酒も博物館周りの酒屋で買いましたよ。誰かと飲む機会まで、僕の部屋で保管しています。

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↑魯迅故居内部。                   ↑藤野先生と魯迅。

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↑魯迅先生。                       ↑伝統的な運河もあります。

 そうこうしているうちに、時間がどんどんと過ぎていき、杭州での集合時間に間に合わないと思い、名残惜しいまま魯迅故居からは撤退。タクシーで紹興駅まで急行せねば・・・タクシーを捕まえようとすると、最初に自転車タクシーのおっちゃんが声をかけてきた。自転車タクシーには興味あるけど、駅まで結構距離があって、しかも急ぎだから、無理だろうと話していると、そのおっちゃんは20分で行けると自信ありげに話してくる。でも、それを疑った僕は自動車タクシーを捕まえ、紹興駅まで行ってくれと頼むと、駅までの行き方が分からないと運ちゃんは回答・・・。ダメだと思い、タクシーを乗り換え、違うタクシーに乗り込み、同じく駅まで行ってくれというとさっきと同じ反応・・・。この辺のタクシーの運ちゃんは、最寄り駅までの行き方も知らないのか。仕方ないので、片言の中国語でガイドし、20分くらいでなんとか駅に到着。そして、次も大変!今度はみんなと集合する杭州までの列車の切符を買わないといけない。しかし、駅に到着したのは16時半で、次の電車は18時07分。杭州18時集合はもうムリ。みんなで一緒にディナー♪はできなくなり、みんなとは20時に新幹線で落ち合うことになる。携帯がないと本当に不便ですね。いや、でもこのスリルが旅では楽しい!だって、日本ではまず味わえない経験ですからね。というわけで、18時過ぎの快速列車まで、紹興駅周辺をブラブラ。ここが一番、寂しい思いをした時間でしたね。

 指定席は取れなく、standingだよと言われたものの、席はガラガラ・・・。適当な席に座り、とりあえず本を読む。成都行きの長距離列車、大荷物を荷棚に載せて、座席に寝ている乗客・・・日本では考えられないがこちらでは女性でもする格好。僕は何か言われるのがイヤだと思い、普通の格好で座っている。車内販売もやっている。お菓子・ジュースの他に、リアルに給食の配膳車みたいな台車が来て、食事を売っていたり、中国の世相が見えてきましたね。食事はなかなかおいしそう。食べなかったけど。そうしていると、車掌さんらしきおじさんが何やら乗客全体にコミカルに話しかけている。何を話しているのがまったく分からない。でも、芸人っぽくリズムよくコントでもやっているかのように語る。そして、何人かの乗客は笑う。その車掌さん、手品なんかもやりはじめたり!なんなんだ、一体!?そしたら、軟膏の薬を宣伝して売っていることに気付いた。タイガーバームだ。一つひとつのボックス席に宣伝して回ってたけど、買ってる人はゼロでしたね(笑)いいパフォーマンスなのに・・・。

 地図でのルート通り、列車は線路をゆき、1時間ちょっとで無事に杭州到着!1時間ほど時間があったので、杭州駅周辺をまたブラブラ・・・。新幹線発車時刻が近づいてきたので、乗り場へ向かったが、待合室には研究室メンバーがいない。車内に乗り込む時間になっても来ない。発車時間直前になって、みんなダッシュで車内に駆け込んできました。ギリギリまで買い物をしていたとか。でも、何とかみんなに再会することができてよかった!帰りは快適な新幹線でゆっくりとくつろぎながら、上海南まで戻りました。ちなみに、中国に来てはじめて新幹線に乗りましたが、日本のはやてをモデルにして製造された列車みたいです。乗っていた時は最速170km/hほどでしたが、本当はどれくらいの速さで走るのか。新幹線はやはり人気なので、乗るなら切符は前日以前に買うべきです(教訓)。

Stay Strong!! ~日々の学びブログ~ 新幹線車内。日本よりハイテク?

上海放浪記①―上海から杭州東へ―



 学祭開催中の期間、11月6~9日、僕は大学院・研究室メンバーで上海旅行に行ってきました。もともとは研究室に中国からの留学生がいる関係でみんなで上海に行こうという計画だったものの、その留学生のメンバーが都合で来れなくなり、先生含め5人の日本人メンバーで行ってきました。中国ははじめてでしたが、やはり近いので沖縄に行くような感覚、いやそれ以上に安いので、もっと手ごろに行けるような感じがしましたね!

 1日目は、夜到着だったので、ほとんど時間なし。夕飯食べておしまいでした。夕食はホテルのそばにある大衆食堂で。さっそく注文をとろうにも、いきなり中国語に苦戦。英語も他の言語は使えないという状況。一応、僕は中国語を2年間勉強したというキャリアがありますが、それが空しく思えるくらい、言葉はすぐ出てこないし、周りがうるさくてウェイトレスに事が余計に伝わりにくい・・・。それでも、メニューの番号で料理を伝えたり、身振り手振りでビールを頼んだり、それもこれも「旅」という感じで面白いですよね。そして、出てきた料理(チャーハンと・・・えっと、もう名前覚えてません)はどれもおいしかったですね! 何よりもすごいと思ったのが、5人で超満腹食べて180元=2700円! 日本ならこれで1人分ってことになりますよね。

Stay Strong!! ~日々の学びブログ~  大衆食堂の入口にあった小さなマーケット。

 2日目、朝は前日の夕飯を超満腹になるまで食べたため、ホテルのレストランでの朝食を抜き、さっそく自由行動へGO! みんなで杭州方面へ行こうということで、新幹線の始発、上海南駅まで、タクシーを分乗して行くことになるが、「あのタクシーについて行って!」ということが中国語で言えず、その結果、巨大な上海南駅で2組バラバラになることに。携帯も何も連絡手段がないので、今日の予定を諦めていたら、一方の先生のいるグループが僕らをしっかり探してくれていて、なんとかあちらから発見してくれました(笑) また、苦難してなんとか列車の切符を買い、新幹線ではなく、快速列車で上海南から杭州へ2時間半程鉄道の旅。超満員の車内、でもなぜかギリギリに切符を買ったのに指定席を確保でき、座りながら次なる目的地までの予定を先生と打ち合わせ。その中から見た上海郊外の景色は、どこも工事中でしたね。特に主要駅の近くは。のどかな草原や川が広がる田園地帯もこれからどんどんと都市化が進行するのかなぁと、旧式現役の車両の中であれこれ思いをめぐらす。

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↑杭州東駅。カップラーメンが車内販売される。   ↑ここから方々へ行くバスが出る。僕はここから紹興へ。

 列車は時間通り、第一目的地の杭州東駅に到着。ここでゼミメンバーとは一時お別れをする。僕がかねてから行きたいと思っていた魯迅の故郷・紹興へ行くためだ。帰りの新幹線の切符を購入し、僕とそれ以外のメンバーは駅前のバス乗り場でお別れをしました。僕はバスで紹興へ、他のみんなはタクシーで杭州へ。次回のブログで紹興一人旅の記録を書きます。