どうも、荒井です。

今日の話は映画ログのようで、仕事の話です。

*本記事で用いたセリフは、アマゾンプライムビデオより引用しており、著作権法の定める引用の要件を満たしています。

 

この作品、ご存知でしょうか?

言わずと知れた故・スティーブジョブズの半生をアシュトンカッチャー主演で描いた作品です。ITに興味を持つ前から好きで、当社に入社してからはさらに見るようになりました。

作中のある言葉が非常に強く印象に残っていて、心に留めるようにしています。

 

アップルを解雇されたジョブズが、NeXTの買収でアップルのCEOに戻る直前、本社のオフィスをうろついていた時、ジョナサン・アイブ(現アップル最高デザイン責任者)に「(個性もスタイルもデザインも失ったアップルに)君はなぜまだいるんだ?」と問いかけるシーンがあります。

 

ジョナサンはこう答えます。

「まだ信じてる者がいるんです。アップルが象徴するものを。あなたを。」

 

「それは何だ?」とジョブズに問われ、続く言葉が

プロダクトとそれに関わる人のあるべき姿の、本質をついているなと思うのです。

- I think you believe that the computer or the walkman, or whatever it may be, should be natural extension of the individual. 

「あなたはこう信じてる。コンピューターやウォークマンなどは、個人が自然な流れで手にするものだと。」

- And it’s that mission, that devotion to quality and ideals and heart, that keeps us here.

「製品の品質や理想、核心に対するあなたの使命感、あなたの献身ぶり、それに惹かれた。」

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KG0X8S0/より引用

 

少し話は飛びますが、私は前のアパートでこれと同じ心を持ったサービスに出会いました。

 

それは1階の郵便ポストの傍に、ある日置かれていたゴミ箱です。

 

とにかくチラシの多い土地柄に配慮して、大家さんが置いてくれたのです。

その日から僕ら住人は、当然のようにいらないチラシやDMをそのゴミ箱に捨てるようになりました。両手にほぼ要らない紙の束を抱えて階段を登り、1・2枚落としちゃって「拾わなきゃ」なんてことはもう起きません。ゴミ箱は常にチラシでいっぱいです。

 

大家さんの良心が大ヒットサービスを生み出したのです。

 

これはとても小さな例ですが、このサービスは大家さんの献身に溢れていて、僕たちが部屋に帰る途中、極めて自然にそのゴミ箱を使えるよう設計されています。

誰もが使うプロダクトとそれに関わる人たちは、みんなこの言葉に当てはまるのだな、と思わされる瞬間でした。

 

なので私は商品を考える時よくこのゴミ箱を思い出すのですが、翻ってこの言葉を体現できているのか、と問われたら、全くできていないです。

弊社は創業半年をすぎて2歩目のステージにおり、スケールに向けた商品を開発しています。この言葉は正面突破しなければいけない、世界を変えた人たちからの金言です。

 

ちなみにこの映画はエンタメとしても自己啓発としても申し分なく、ITの世界にいる人は是非みるべきです!

 

 

今日も仕事頑張るぞ!