1人でいると寂しさが襲ってくるので
ずっと彼氏がいた。
そんなよくある話を経て
私は早くして結婚した。
デキ婚である。
赤ちゃんができたこと、
結婚することを母に伝えるのは
自分でもびっくりする程に緊張しなかった。
これで新しい居場所ができて
家を出ることができる。
我ながら思考がおかしいけれど
本気でそんなことを思っていた。
母は
「あーあ。」
と言った後、
「堕ろすなら早い方がいいよ。」
とだけ言って電話を切られた。
母がどんな心境だったかは
後々母から聞かされることになる。
若い2人の結婚は
順風満帆なわけがなく
喧嘩が絶えなかった。
女の影も見え隠れしていて、
手に入れたはずの新しい家族も
心休まる場所ではなくなってしまっていった。
それでもお腹はどんどん大きくなっていく
不安でいっぱいだったけれど、
赤ちゃんが産まれてきてくれることは
楽しみで仕方がなかった。