④:姉 | 小豆井戸〜豆子の日常〜

小豆井戸〜豆子の日常〜

へっぽこアラフィフ女の日々の生活と波瀾万丈だった過去の記憶

母が専業主婦なのに

私が保育園に通っていたのには理由がある。


姉が障がい者なのだ。



母は姉の通院や入院、訓練に忙しかった。

「できるだけ健常者に見えるように。

できるだけ周りに気づかれないように。」

訓練中の母は

そんな空気を醸し出していた。



姉が入学するとき、

その時代、

市に1つしかなかった通級のある

街なかの小学校の校区に引っ越した。



姉は普通級に入学した。

苦労することも多かっただろう。



母は私に

「お姉ちゃんをよろしくね。」

「あなたは

お姉ちゃんのために産んだんだから。」

と言い続けた。



姉が困ることがあると、

姉を見ていないという理由で

「役立たず」

と母に怒られた。



一方、姉は私のサポートなんて望んでなかった。



ただでさえ理屈をこねる悪ガキだった私は、

さらに歪んでいった。