大塚国際美術館、なので | しゅんの親バカな日々

大塚国際美術館、なので

時系列がここんとこ前後します。

10月28日㈯、徳島県鳴門市にある【大塚国際美術館】に家族で日帰りドライブしてきました。

もう20年以上前から行きたかったスポットですが、ようやく来れました。(今年開館25周年だそうです。)

世界26か国300もの美術館等の協力を得て、1000点以上もの世界中の名画が、原寸原色通りに再現された“陶板名画”という技術で展示されてる驚異の美術館です。世界中で有名な絵画はほとんど網羅されています。何か国も旅行しないと出会えない名画が、日本のここだけで堪能できてしまうというのは奇跡的な所業としか思えません。大塚製薬グループ凄いな。

 

朝4:30に起床して5:00に出発。東呉道~山陽道~瀬戸大橋を通り、7:00頃、与島PAで休憩。高松道を経て鳴門北ICで下ります。8:40頃に早朝から開いてる食堂で朝食にし、9:10頃美術館の駐車場に着きます。駐車場から美術館の正門までの数百mはシャトルバスが運行されてます。正門に着いたらもう80人ほどの開門待ちの行列ができてます。

切符は大人一人3300円もします。高校生は550円なので、何としても晴日が高校生の間には来ておきたかったのです。9:30開館ですが、少し早めにオープンしたのでしょうか9:26には入館できました。

正門はB5階になります。入ったらJR上野駅の新幹線ホームばりの長いエスカレーターでB3階まで上がります。

山の中をくりぬいて造ってある美術館です。B3→B2→B1→1F→2Fと順番をたどれば古代→中世→近代→現代、と美術の歴史を順番通りに辿れるんです。が、開館直後はB3に観客が集中してますので、我が家はこの際B3は後回しにして無人のB2から見て回ることにします。

ちなみに観覧スペースは全館で約1万坪、4㎞歩かないと全作品は見れません。

B2だけでも凄いです。ルネサンス期とバロック期が中心ですね。受胎告知だけで様々な画家のが10点以上。ブリューゲルのバベルの塔、レンブラントの夜警、ルイ14世の肖像、フェルメールの真珠の耳飾りの少女、ヴィーナスの誕生、ダ・ヴィンチの最後の晩餐(修復前と修復後の2枚)、モナ・リザ、ルーベンスのキリスト昇架(フランダースの犬のラストシーンや!)、モネの大睡蓮、その他膨大な有名画目白押しで、結構早足で見て回ったつもりだけど1時間半は消費したし、いつの間にかB3見終えた客に囲まれてきた。

B1に上がりますとここはバロック期から近代にかけての作品群。ゴッホのヒマワリだけで7点もあるし内1点は戦時中に焼失した幻のヒマワリ。ゴヤの部屋、ドラクロワの自由の女神、ミレーの落穂拾い、モネのラ・ジャポネーズ、ルノワールのムーラン・ド・ギャレット、マネの笛を吹く少年、ドガの踊り子(たくさんあるし!)、ミレイのオフィーリア、ムンクの叫び、他セザンヌもクリムトもスーラもあるし、俺が一番見たかったのが“皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠”↓

幅979㎝だそうだ。来月は映画ナポレオンの公開もあるし今年はナポレオンYEARと思ってこれのミニ陶板画だけは購入しました(家族にはまだ内緒だが)。

とにかく美術の教科書とかで見かけた事ある著名な作品ばっか連続で何百と見続けるなんて贅沢にも程があります。

1Fに上がりましたがもう昼前なので別館1Fにあるレストランに入りまして、俺は鯛茶漬けで家族は鯛炙り定食にしてました。

滅っ茶苦っ茶美味かったので今度また来てもコレを食べようと思いました。

食後は先に2Fに上がりました。ピカソやらレンブラントやらモローやらルノワールやらハッキリ言って紹介しきれんし!

1Fに下りたらそこには巨大なゲルニカが!

そこでボーっと5分ぐらいは眺めつつ休憩しましたが、1F回り切ったら最後B3に下りてみます。

…なんでこんなに人が多いんだ?ってぐらい混んでます。午後になってから入館する人も居れば、ミュージアムショップやカフェ目当ての客も多いし、結局出口に向かうこのフロアは人が常に多いんですね。

最大の見せ場とも謂えましょうかシスティーナ・ホールはやはり凄過ぎます。俺が本気で見たらここだけで1時間じゃ足りません。正面壁画が最後の審判で天井が創世記のミケランジェロによる人類の至宝ですもの。

貝殻のヴィーナスやアレキサンダー大王やエル・グレコの祭壇衝立復元や、もう半ば迷子になりながらB3を回り切ってカフェテラスでスイーツとジュースで休みつつ館内マップを眺めていると、カッパドキアの聖テオドール聖堂を見落としていたのに気付きます。食後にあわててそこまで戻って、全作品をコンプリートしたわけです。

正直、一日じゃ足らん。二日か三日欲しい。

両親が画家だったこともあり、俺は物心つく前から美術館だの展覧会だのアトリエだので過ごしてきました。

「絵を見る」行為は遺伝子から練りこまれた本能の一部な気がします。

だからこの大塚国際美術館での今日一日は至福でありました。

家族もその後「あそこは良かった」と連日話題が絶えません。

いずれまた行きたいですが、ちょっと気合いの要る距離なのが難点。

この日一人で運転したのが560㎞ちょいですが、これは今世紀最長ですね。

その上脚が棒になるくらい美術館歩き回って…

 

あぁ楽しかった!

 

ちょす