準備金とは、銀行が中央銀行に預け入れている現金準備のことを指す。

 

具体的には以下の2種類が存在する。

 

企業おける積み立て金の準備金とは少し意味が違う。

 

 

法定準備金

 

 

銀行は、預金残高に応じて一定額を中央銀行に現金で預け入れることが義務付けられている。

 

この法定で定められた現金準備額のことを法定準備金という。

 

この準備金制度は、銀行の過度の貸出しを抑制し、健全性を維持するためのものである。

 

 

 

超過準備金


銀行が法定準備金以上に中央銀行に預け入れている現金準備額のことを超過準備金という。 

 

この分は任意に預け入れられたもので余剰資金のイメージである。

 

 

中央銀行は、この準備金額に対して利息(準備金残高利息)を支払う。

 

 

 

マイナス金利政策下では、この準備金残高利息をマイナス金利(デフレ下では実質的にはプラス金利)に設定することで、銀行に対する インセンティブ付与や通貨安誘導を狙っている。

 

準備金残高が増えれば、銀行の貸出可能残高も増えるため、金融政策の重要な操作対象となる。

 

一般にデフレの際には、金利を下げ、貸出可能残高を減らして、企業や個人にお金を貸し出させる。

 

インフレの際には金利を上げ、企業や個人への融資を減らす。

 

そして、適正な水準を維持することが、金融システムの安定性につながる。