今回は日本獣医師の未来に繋がる話をしたいと思います。ペット医療が進んでいるアメリカでは、1972年頃から「獣医内科学専門医」の育成が始まっています。
日本の獣医内科学専門医の数を比べると、その差はなんと、750倍にもなります。
日本には、専門の教育機関がないため、アメリカに留学するしか資格を取る方法が現在はないからです。

私は去年、ドイツのフランクフルトに仕事仲間と旅行を兼ねて出張しました。
ヨーロッパは昔から移動手段の馬や家畜などの専門医が多かったという背景や貴族文化のためペットを飼うことがステータスと考える国民性のようです。ですから、EUはペット医療が進んでる国が多いのです。 出張ではドイツ最大の二次診療の動物病院やマニアックなペット専門店 などが開催される世界最大の家庭動物トレードショーの視察などが目的ですが、予想以上に日本の動物病院関係者、ペット専門店並びに業界関係者を含め、ペットと暮らす方々にも参考になる訪問ができたと考えています。
ドイツは人口が8094万人、面積は35万7000k㎡で日本の約94%です。 
外務省のデータ参照によると、ドイツ国民はキリスト教(カトリック2546万人、プロテスタント2483万人)、イスラム教(400万人)、ユダヤ教(11万人)となっている。そして、なんと言っても世界屈指の「ペット先進国」であることをご存じの方も多いと思います。
ペット大国のアメリカやペット先進国のドイツの獣医師技術のみならず多くの動物生体研究が行われており、日本の獣医学は圧倒的に遅れをとってます。医学は先進国なのに、獣医学は発展途上国とは獣医師として恥ずかしい限りです。
ただ、現在では日本に獣医学専門医を増やすため、日本獣医学専門医奨学基金は、アメリカのコロラド州立大学と協力し、日本に獣医学専門医を増やす、又は専門医を育成する試みを始めています。
この先、日本に獣医学専門医が増えることで、ペット医療の技術が向上し、難病に苦しむペット達の治療が行えるようになれば、より飼い主さんと過ごせる時間が増えます。小さな支援が、ペットのことを真剣に考える獣医師さんへの応援となり、ペット医療を充実させる手助けになるんですね。
まだ、始まって数年のプログラムですが、いつか必ず日本も獣医学先進国・ペット医療先進国になる日が来ると私も信じています。