あれから、半年


時の過ぎるのは早すぎて

ほんとにあっという間だ


こんなに時が過ぎるのが早いのは

1番楽しいと思えることがなくなったから


彼と会うことが、私の何よりの楽しみであり

幸せだった


彼から「おはよう」のLINEで一日がはじまるのが、当たり前だと思っていた

「ステージ4」の癌を宣告されてからも、2人の絆は永遠だと思ってた



秋が過ぎ、冬も過ぎ、春が始まった

でも

彼のいない時間、空間、世界

季節がいくら移ろいでも、音を失い、色を失ってしまったようだ



彼に会いたい

声を聞きたい

触りたい

匂いが懐かしい


大切な人を亡くした人は、この悲しみをどう乗り越えてるんだろう


私にとっては、彼が青春時代の思い出でもあったから、青春時代の思い出すら奪われた気持ちだ


月命日にも、どこに向かって手を合わせたらいいのかすらわからない、やり場のない気持ち



色褪せたこの世界に

何を見出して生きていこうか