2021年の3月、ファーストラインの抗がん剤で入院した時から

彼は毎回、必ず血液検査の紙を私に渡してくれていた。

1回でだいたい2枚だから、週一で採血してたこともあったから、この約2年半で200枚近くにはなったかな。

分厚くなったファイルに、彼の辛かった闘病の記録が残されてる。


その血液検査に一喜一憂してたっけな。

アルブミンが足りてないから浮腫が出るんだねとか、CRPが低くなって良かったねとか·····


そして、彼は律儀に、最期まで私に血液検査の紙を渡してくれた。

看護師さんを通してだけど。


「オレには〇〇(私の名前)っていう優秀な看護婦がついてるんだ!」

いつも、私のことをお抱え看護婦と言い、血液検査から導かれる体調の変化などの助言を求めていた(主治医は何も言ってくれなかったから)。

そして、それを食生活などにいかしていた。


そうやって2年半、ずっともらっていた血液検査の紙も

最期にもらったのは9/11

亡くなる10日前

一目見ただけで、今までとは全然違うレベルの悪さの検査結果

それまで絶対に悪い数値は出なかった肝臓の数値まで悪くなり、HとLのオンパレードになってしまっていた。

CRPも爆上り



闘病されている方の参考になればと思い、最期の血液検査の結果を載せます。(この後にも血液検査自体はしたかもしれませんが)


まるで、形見のように、遺言のように

無言で渡された血液検査の紙。

その時はもう、LINEで意思の疎通もできなくなっていたから。