高杉晋作の辞世の句に

 

面白き事もなき世を 面白く

住み成すものは 心なりけり 

 

というものがあります。

 

最近ではこれは辞世の句ではなく

 

亡くなる1年前にはすでに詠まれていたと言われています。

 

 

この句の後半部分を評価する人が非常に多いです。

 

「面白いかどうかは心の持ち方次第で変わる」

 

という意味でしょうか。

 

私はまったく、そうは思いません。

 

 

面白くないニュースを見ながら

 

いくら「心の持ちようだ」

 

と思っても、多分、そのニュースは面白くなりません。

 

 

実際、後半部分は高杉晋作自身が詠んだものではないと一般的に言われています

 

高杉晋作の看病をしていた野村望東尼という女流歌人が詠んだものと言われています。

 

私は後半部分は、高杉晋作の真意じゃないような気がします。

 

 

 

私は、仕事以外ではインターネットを見ません。

 

なぜなら人生の方が面白いからです。

 

 

テレビをめったに見ませんし、ラジオも聞きません。

 

なぜなら人生の方が面白いからです。

 

 

ゲームは全くやりませんし、アニメも見ません。

 

なぜなら人生の方が面白いからです。

 

 

映画やお芝居は大好きですが、滅多に見に行きません。

 

小説も面白くて大好きですが最近では滅多に読みません。

 

なぜなら人生の方が面白いからです。

 

 

そういうとこういう声が聞こえてきそうです。

 

「あなたはテレビに出たり本を書いたりしてるから面白いんじゃないか」

 

ちょっと待ってください。

 

私はタレントではありません。

 

ただの歴史の先生です。

 

 

歴史の先生になれば人生が面白くなるのかというと

 

おそらくそうではないと思います

 

もし「歴史の先生になれば人生が面白くなる」のであれば、

 

歴史の先生の面白い人生がたくさん拡散されているはずです。

 

しかしその状況は現在のところありません

 

 

それにタレントさんだって、

 

面白くなさそうに生きている人をいっぱい見ています。

 

 

世の中って普通に過ごしていたら

 

多分面白くないと思います。

 

ニュースを見ながら、

 

ずっと大爆笑している人がいないことからも明らかです。

 

 

それは高杉晋作の時代も今も同じことです。

 

 

それを面白くするのは、

 

「自分の心の持ちよう」

 

ではありません。

 

 

つまらないニュースを見て

 

「これも心の持ちよう」

 

と思っても、つまらないものはつまらないですし、

 

そうやって自分を偽ることは精神衛生上も良くありません。

 

 

私は、高杉晋作の言いたかったことは、

 

「面白くするための工夫をしてみな」

 

ということではないかと考えます。

 

 

「金谷くん、それは間違っている」

今風に言うと

「それってあなたの感想ですよね」

と仰る方へ。

 

 

あなたの意見は正しいです。

 

なぜなら、それは他ならぬあなたの意見だからです。

 

私のブログを読んでくださっている人の意見が間違っているわけがありません。

 

 

これは、私の考えです。

 

あなたに押しつけるものではありません。

 

 

人生は、面白く生きようと思えば、いくらでも面白くなるものです。

 

面白く生きるための工夫をしていくのです。

 

そうすると、人生ってどんどん面白くなってきます。

 

時間が足りなくなってきます。

 

 

しかも人生は有限ときています。

 

いつ死ぬかわからないのです。

 

「50年後に死ぬよ」とわかっていたら、

 

「半分の時間を人生に、残りの時間をゲームに」

 

とか時間配分できるのですが、

 

わからないときているので、時間配分なんかできやしません。

 

 

面白き事もなき世を 面白く

すれば人の世 これに劣らん

 

 

「面白く生きるための工夫」

 

については、別の機会にお話ししたいと思います。