世界一墜落する航空会社の機内で書きました。

 

アップロードされたら無事だったということで…

 

 

ミスをなくすにはどうしたらいいか

 

よく聞かれます

 

 

ミスした人を叱ってもミスは改善されません

 

ミスした人を叱ってもなぜかまた必ず同じところでミスをしてしまうものです。

 

なぜならその人はそこでミスをしやすい人だから、そこでミスをするのです。

 

 

強く叱っても改善されません。

 

強く叱るとその人は萎縮してしまいます。

 

その結果、普段の力さえ出せなくなり、また同じミスをしてしまうことになります。

 

場合によっては、逆恨みをされて損することもあります。

 

 

だから他人のミスを指摘することはできても、他人のミスを直すことはできないと考えます。

 

 

だから私はミスした人を叱る事はしません。

 

ミスした部分を指摘はしますが叱る事はしないように心がけています。

 

ミスに気づいてない時だけ、少し強めに指摘する場合はありますが、それでも叱っていません。

 

恨みを買ってまで叱りたいと思わないということは、それだけ私が薄情な人間なのかもしれません。

 

 

なぜなら世の中には恨みを買うことや炎上することを覚悟で批判を続ける人が多いですから。

 

私は、そういう人を無条件で尊敬してします。

 

しかし私には無理です。

 

 

じゃあ自らがミスをなくすにはどうしたら良いか。

 

 

「ミスしないように気をつけます」

 

ムリです。

 

いくら気をつけてもやってしまうからミスなのです。

 

それに人間はコンピューターではありません。

 

毎回間違いなく正確に物事を行う事は不可能です。

 

そういう仕事はコンピューターに任せたほうが人間は楽になると思います。

 

 

「ミスしないようにもっと頑張ります」

 

少し近づいてきましたがこれも違います。

 

頑張っても実はミスはなくなりません。

 

今まで全く頑張っていなかった人を除いて、みんなある程度頑張ってきたのです。

 

そのミスは、頑張った結果生じたものなのです。

 

もっと頑張ると言って、これ以上労働時間や勉強時間を増やしても精神衛生上良くないだけです。

 

とりわけ日本人は悩みやすい生き物です。

 

 

もちろん1日1時間しか労働していないとか勉強していないとか言う人は話は別ですよ。

 

 

ミスをなくす1番良い方法。

 

それは

 

「ミスした原因をしっかり突き止めて、その上でミスしない方法やシステムを考え抜く」

 

ことです。

 

 

例えば、仕事の伝達がうまくいかず、仕事に穴を開けてしまったとします。

 

そうしたら、チームでGoogleカレンダーを共有するとか、カレンダーのアラーム機能を1日前と1時間前に設定するよう、カレンダー記入の際にルール化するなど新しいシステムを構築するわけです。

 

 

これは学習においてもいえることです。

 

私の授業はすべてこれで成立しています。

 

 

具体的に言うと受験生が間違いやすい用語があったとします。

 

それを

 

「試験に出るからちゃんとやっておきな」

 

と言うのは優しいように見えて、甚だ無責任であると思います。

 

教育者として「逃げ」であると考えます。

 

 

私は、ここで

 

「どうすればこの用語を間違わないか」

 

を徹底的に考え抜きます。

 

「この例を出すと良い」とか、

「これと関連付ければ良い」とか、

「いっそのこと語呂合わせで乗り切ってしまえ」

 

などです。

 

もちろん、それをやってもミスがなくならない場合も多いです。

 

その時は、更に考え抜きます。

 

何回も何回も考え抜きます。

 

システムを構築する場合もあります。

 

 

私はこの工夫を30年やり続けました。

 

その積み重ねが、今の自分を形成しています。

 

つまり私は、皆さんの「ミス」の集大成とも言えます。

 

 

だからこそ、こうして皆さんに感謝しているのです。

 

今私がこうしていられるのは皆さんのおかげです。

 

皆さんのミスがなければ、自分のミスがなければ、私は成長しなかったことでしょう。

 

ミスは成長の母