いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今日は早稲田大学商学部に合格された方の合格報告です。

 

以前に一問一答を使わないで合格した方の合格報告を紹介しましたが

 

今回はボロボロになった一問一答です。

 

画像がエモいです。(これ使い方合ってる?エモいって言ったことないんで)

 

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こんばんわ。高校3年の者です。

 

自分は東進に通い、1年間金谷先生の日本史を受講してきました。

 

通史.特に近現代史は何回も繰り返し見返しました。

 

おかげで、早稲田大学商学部に合格することができました。

 

過去問演習でも金谷先生の絞り込み法を体に染み込ませ、結果的に早稲田商の日本史で8割り後半(80字論述も自分的にはできました)取れました。

 

ホントにありがとうございました。

 

ちなみに一問一答はボロボロになるまで使い続けました。

 

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合格おめでとうございます。

 

そして合格の報告本当にありがとうございます。

 

私の著書をここまで使い込んでいただいてるって言うのは本当に嬉しいです。

 

著者冥利に尽きるとはまさにこのことでしょう。

 

現役生で早稲田大学で日本史を8割取るというのは、かなり努力をされた結果だと思います。

 

このことは一問一答見ても分かります。

 

 

今回お話ししたいことは3つです

 

 1.近現代の学習について

 2.参考書の使い方について

 3.傾向が突然変わった時どうするか

 

1.近現代の学習について

 

前にもブログでお話しましたが近現代史は前近代史よりも優しいと考えます。

 

なぜなら近現代史は、わずか150年の時代を細かく扱うため、用語と用語の因果関係をつかみやすいからです。

 

一般的に細かくやると難しくなると思われるかもしれません。

 

でも実際は細かくやればやるほど分かりやすくなるものなのです。

 

Aという事件とBという事件の間に30年の隔たりがあれば、そこに因果関係を見出すことは難しいです。

 

でもその二つの事件が数ヶ月しか隔たっていない場合は、そこに強い因果関係を見出すことができます。

 

つまり近現代史というのは因果関係がより明確であるがゆえに、理論立てて学ぶのに非常にふさわしいということなのです。

 

ただ理論というものは用語の丸暗記ではできません。

 

こちらの方も近現代については何度も授業の映像を見てくれたと言っています。

 

そうすることによって最初はぼんやりしていた因果関係がだんだんだんだんと明確になっていくと考えます。

 

因果関係が明確になると、頭の中に入れたことは忘れにくくなり実力につながっていきます。

 

近現代に苦手意識を持っている方は多いですが、日本史が苦手な方は暗記するのが苦手であるという方が多いようです。

 

暗記するのが苦手な方にはむしろ近現代の方が勉強しやすいと言えるでしょう。

 

 

2.参考書の使い方について

 

 

私が参考書の使い方として強く追従するやり方は、

 

「定評があって網羅性のあるものを繰り返し使うこと」です。

 

一見分かりやすく見えるものでも、成績が上がったとか合格したといった実績のない参考書よりは、そういった実績が積み重なった参考書を使うほうが良いと考えます。

 

私の参考書がいいと言っているわけではありません。

 

どのような参考書でもそうですし、授業も全てそうだと考えます。

 

分かりやすいと合格するは別であると考えます。

 

わかりやすいからと言って実力がつかない参考書は参考書としては意味をなしません。

 

ですから定評のある参考書というのを、まず第一に考えてもらいたいわけです。

 

 

次にあげるのは網羅性です。

 

日本史の場合網羅性は非常に重要です。

 

日本史の問題の場合、教科書のたった1ページで20点の問題を作ることも可能ですし、そういう問題も散見されます。

 

ですからたまたまそのことが書かれていなかったと言ったことがあると、その20点をまるまる逃すことになってしまいます。

 

ここが他の教科と日本史の大きな違いと考えます。

 

ですから私は参考書を執筆する際に網羅性に非常にこだわります。

 

編集者の方とお話ししていても、

 

「今の受験生はもっとお手軽なものを求める」

 

といった意見をよく聞きます。

 

ただ日本史においてはそのようなリスクがあるので網羅性のあるものでないと責任を持って世に問うことはできないと考えます。

 

 

そして最後に、定評があって網羅性のあるものを繰り返しやっていくということです。

 

講義系の参考書なら別かもしれませんが、演習系の参考書の場合、色々なものに手を出すよりも、ひとつのものをしっかりと仕上げることが重要であると考えます。

 

ちなみに講義系の参考書の場合は、「この参考書のこの部分、この参考書のこの部分」といったような形でつまみ食いするのも良いかもしれませんが、時間のない受験生の場合は、やはり定評のあるもので自分に合ったものを愚直にやっていくことが良いと考えます。

 

 

3.傾向が突然変わった時どうするか

 

今年の早稲田大学商学部は論述問題が従来の30字から80字に変わりました。

 

早稲田大学の商学部の論述問題は1990年代から同様の形式だったため、これは大きな変化でした。

 

ただ傾向が変わるということは、あなたの問題だけが変わったわけではありません。

 

全ての受験生の問題が変わったわけです。

 

ですから逆によってここでスタートラインは皆他の人と同じとなるわけです。

 

スタートラインが同じになった時に一番有効なのは自らの実力です。

 

論述問題に関しては自分が理解している内容を言葉で表現することなので、以下に日本史をしっかりと理解しているかということが決め手になります。

 

ですから傾向がガラッと変わったとしても、

 

「傾向が変わったのは全員同じなのだ」

 

「傾向が変わったからこそ自分の真の理解力が試されているのだ」

 

と思って理解しながら進めてきた学習に自信を持って答案を埋めてください。

 

この方のように必ず良い結果になると信じています。