前回の合格報告の続きとなります。
今回は早稲田大学の対策についてのお話をさせていただきたいと思います。
前回の内容はこちらです。
早稲田大学人間科学部で50点満点中42点を取った方の合格報告です。
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早大日本史演習や過去問解説では、
早稲田でよく出る点、
選択肢の切り方、時には”さんかくまる” ”さんかくばつ” (↑この講義の後から格段に点数が上がりました)
「習ったことに照らし合わせることの大切さ」
「早稲田だからといって難問ばかりが出るわけではない」 など、自分の気づかなかったポイントを教えていただき、とても参考になりました。
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よく私の授業を使いこなしていらっしゃるなと感心いたしました。
早慶大日本史に関しましては私のライフワークとするところです。
東進さんからも
「金谷さんは早慶などの実績の底上げに期待しています」
とのありがたい言葉をいただき、それらの大学の分析に集中できる環境を作っていただいております。
本当に東進さんには感謝いたしております。
大学にはその大学のポリシーというものがあります。
大学のポリシーに共鳴した人たちに自分の大学に入ってもらいたいという思いがあります。
ですから入試問題は大学によって大きくカラーが現れるわけです。
特に日本史のような教科では大学のカラーというものが非常に出やすい傾向にあります。
また早稲田大学は特にその中でも、自分の大学のカラーを鮮明に出している大学であると言えます。
私自身、早稲田大学の解答は毎年、試験当日に解くようにしています。
すると、前日に別の学部で出題された問題とほぼ同じ問題が、翌日の他学部で出題されるといったことも珍しくありません。
ですからとりわけ皆様が第一志望にしているような、著名な大学につきましては、出来る限り早い段階から過去問に触れ、出題されやすい分野というものを知っておくことが得策であると考えます。
出題されやすい分野というのは決して当てもの的なものではありません。
その大学がどのようなことを受験生に知っておいてもらいたいかということを知ることです。
大学があなたに何を求めているかを知ることです。
また早稲田大学の日本史は、重箱の隅をつつくような問題が出されていると思っている方も多いと思います。
でも実は重箱の隅をつつくような問題はむしろ上智大学や青山学院大学の方がよく出題されています。
早稲田大学は意外にも基本的なデータを元に出題されています。
早稲田大学対策をやっている受験生から、
「早稲田大学の対策をやればやるほど、早稲田大学の問題が簡単に、そして上智大学や青山学院大学の問題の方が難しく見えるようになった」
という声をもらいます。
だからといって早稲田大学の問題が簡単に解けるというわけではありません。
習った知識をどう問題を解くために応用していくのか、ということが必要になってきます。
そういうことを自分の力で出来る方も一部はいらっしゃるのかもしれませんが、一般的な受験生はなかなか難しいと考えます。
そのために対策授業というものを行っています。
いかに選択肢を絞り込んでいくのか。
これは一体どういう知識を問うている問題なのか。
それがわかるようになるまで過去問を使ってトレーニングするという時間が必要になってきます。
これは数日でできるものではありません。
だからといって数年もかかるものではありません。
個人差はあると思いますが3~4ヶ月で習得できるものであると考えています。
ですから早い段階で通史の学習を一通り終わらせて、過去問対策をするか、もしくは、通史の学習と並行させながら過去問の学習を行っていくというやり方が良いと考えます。
講座の宣伝ではありませんが、そういうわけで私の「早慶大日本史演習」に関しましては、全て「スタンダード日本史」の講立てに沿って授業を進めております。
つまり「スタンダード日本史」の第1講の内容が、「早慶大日本史」の第1講の内容と同じという構成になっています。
こうすることで通史の学習と並行させながら行うこともできますし、通史の学習が終わった後に、通史の内容がどのぐらい理解できているのか、そして今の実力でどれだけ早慶大学の問題に太刀打ちできるのかといったことが明確になります。
模擬試験で仮に偏差値が70ぐらいあったとしても、早稲田大学の過去問をやってみると半分も取れないと言ったことがよくあります。
その時に多くの受験生は「知識が足りない」と勘違いしてしまいます。
そうではないのです。
自分の知識が問題を解けるような形にまだカスタマイズされていないというのが本当の理由なのです。
現役生の方や日本史の学習が遅れている方はこれができずに早稲田大学や慶応大学の合格ラインに到達しないということがよくあります。
学習が遅れている方については、先ほど申しましたように通史の学習と大学対策を並行して行うというのも一つの方法です。
こちらの合格報告ですが、実はまだまだ続きがあります。
続きに関しましては Part 3でご紹介いたします。