『日本史の勉強をはじめからていねいに』(東進ブックス)が増刷となりました。

 

 

おかげさまで第7版です

増刷につきましては、

私が本を買うわけではありませんので、

本当にみなさんのお力、

皆さんのおかげです。

 

本書は、

私が公開授業を、皆さんの前でするという体で書かれたものです。

現在、私は東進さんで公開授業を一切行なっておりません。

 

日本史という教科の性格上、

他の教科の授業よりも公開授業の頻度が少なくなります。

そのため公開授業の告知を行うと

本当に遠くからわざわざ公開授業に足を運んでくれる皆さんがいます。

前に世田谷で公開授業を行った時は

千葉の木更津や群馬・栃木、

更には静岡からも足を運んでくれる方がいました。

非常に嬉しい気持ちでいっぱいでしたが

それと同時に、

「受験生の大事な時間をこのような形で使ってしまうのは申し訳ない」

という気持ちにもなりました。

 

一方、地方では日本史選択者が少ないため、

なかなか公開授業を開くということができません

また私ひとりで全国くまなく回るということは現実的に不可能です

 

本書を執筆しようと思ったのはそれがきっかけです

 

日本史の学習の仕方を誤っている人は本当に多いです。

大学入試の英語は英語の理解力を問う試験です。

大学入試の数学は数学の理解力を問う試験です。

それなのになぜか日本史の試験は日本史の理解力ではなく、

記憶力を試すテストであるかのように勘違いしている受験生が多いのです。

これは受験生だけではありません。

受験生の父兄の皆さんや、

教育に携わる皆さんの中でも

そのような認識を持っている方は非常に多いと感じます。

私は、小学生時代から培われた誤った日本史の学習の仕方を何とか修正してもらいたい

という思いで本書を執筆いたしました

 

確かに義務教育段階でしたら丸暗記で何とかなるかもしれません。

でも大学受験の日本史になると必要な知識量が膨大です。

丸暗記では対応できない分量になっています。

ですからしっかりとした学習法というものが必要となってくるわけです。 

 

本社の前半では、

日本史の学習の仕方について具体的なアドバイスをしています

そして本書の後半では、

日本史の概要ということで『なぜと流れがわかる本』のマンガ版ダイジェストになっております。

 

 

ですから高校1年や高校2年、

理想を言えば中学校を卒業した段階で

本書を手に取ってもらって、

丸暗記のような苦痛ではない日本史の学習を行ってもらいたいと考えます。

ですから本書に関してはできるだけ早い段階で読んでもらえれば嬉しいです。

内容としては大学受験の内容ですが、中学生でも読めるようにという工夫をしましたので、

高校受験を控える中学生や、

場合によっては難関中学受験を控える小学生の方が読んでいただいても理解できる内容にしました。

 

また資格試験や公務員試験などで日本史の知識が必要な方にも、

そのための日本史の学習のための第一歩として本書を手にとっていただけましたらと思いました。

 

この想いが通じて、

今までのように全国各地を回らなくても、私の考えていること思いが全国に伝わることになり、非常に嬉しく思います。

これこそが本の大きな影響力であると考えます。