『現代語訳 西国立志編』(金谷俊一郎 PHP新書)
本日発売ということで、古くからの友人たちが出版記念パーティーを開いてくれた。
(というか、それにかこつけての飲み会ですが…)
そこでの基調講演(?!)

現代語訳 西国立志編 スマイルズ『自助論』 (PHP新書)/PHP研究所

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これからの日本の発展のカギは
「脱亜論」
にあると考えます。

ここでいう脱亜論とは、福沢諭吉先生の
「脱亜論」(アジアを脱して欧米にならえ)
ではありません。

私の言う「脱亜論」は、
「アメリカの呪縛を脱して、日本人本来の精神に戻れ」
ということです。

『西国立志編』で中村正直先生は、
成功するには、個人主義や利己主義や合理主義ではいけないと一貫して述べています。

和を尊び、
社会全体の繁栄を願い、
その上で自らを輝かせていくことこそが重要であると述べています。

私利私欲や目先の利益を捨て、
自らの天命にしたがって、
物事を道義に基づいておこなっていくことが、
人々を成功に導くと述べています。

これこそ、アメリカ式成功哲学でなく、
「純日本式成功哲学」
であると考えます。

実はこのことは、かの吉田松陰先生も自らの講義で述べています。
幕末の志士たちも同様の言葉を残しています。

おそらく、坂本龍馬や西郷隆盛といった幕末の志士たちも、
「年収1億円突破したいから」
明治維新をやろうとしたのではないと思います。

日本は、過去2度も、世界中のどの国も真似のできない発展を成し遂げました。
一度目は明治維新、二度目は戦後の高度経済成長。
これらの発展が成し遂げられる由縁は、
「純日本式成功哲学」
にあるのではと考えます。

日本は、世界のリーダーになるに十二分の素養がありと考えます。
しかし、今のままでは結局、アメリカの後塵を拝することしかできません。
今の日本こそ、
「アメリカ式成功哲学を捨て、日本式成功哲学を取り戻す」
いわゆる
「脱亜論」
が求められているのではないでしょうか。

私は、その思いに押されるように、
『現代語訳 西国立志編』を完成させました。

日本がもう一度、世界中から
「カッコイイ国」
と称賛されることを願っています。
なぜなら、日本と日本人には、その素養が十二分にあるのですから。

金谷 俊一郎

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