松竹の知人から案内が来た。

今年の新春の新派公演は、

小津安二郎監督の

「東京物語」

を、山田洋次監督の演出でおこなうとのこと。

http://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1201/


2年前にも、

劇団新派は、小津安二郎監督の

「麥秋」を山田洋次監督の演出でおこなっていた。

芸達者な人の多い劇団なので、

非常にまとまりのある舞台であったと記憶している。

2度目の小津作品ということで、

前回の公演も一定の評価がなされたということであろうか。


花柳章太郎さんが、泉鏡花の「日本橋」のお千世で、一躍スターになり、

当時、退潮傾向にあった新派が息を吹き返した時、

「日本橋」は新作であり、当時のリアルタイムな風景を切り取った作品であった。

それを考えると、明治・大正のいわゆる「古典」ばかりでは、いけないのかもしれない。


ただ、「今」のリアルタイムな風景を切り取って、

日本人の情緒を描き出せるものってあるのだろうかと考えると…


日本の素敵さを伝える者のはしくれとして、

色々考えさせられた。


ともあれ、正月には三越劇場に足を運んでみよう。

そこに何か答えのヒントがあるかもしれない。