14:30なのに、もう3公演も見ている…


【144 15:00~16:30 hall C】

ピエール・アンタイ指揮で、

ル・コンセール・フランセによる

管弦楽組曲の1番と2番。

2番には兄のマルク・アンタイも加わる。

ピエールの性格が如実に現れた指揮で、

ピリッとした見事な演奏。


不勉強で申し訳ないのですが、

マルクとピエールって不仲なんですか(笑)

それとも、兄弟で会場で親しげにするのは、

気恥ずかしいからなのでしょうか?

あまりにも見事な管弦楽組曲だっただけに

ちょっと気になりました…



【145 16:45~17:45 hall C】

ミサ曲ト短調とマニフィカト。

リチェルカール・コンソートに驚愕!!!

正直ノーマークだったので、圧倒されました!

こんなにスゴイって知っていれば、

追っかけすれば良かったと激しく後悔しました。

(3日目に樋口裕一氏と会ったとき、

彼がリチェルカール・コンソートを追っかけてたので、うらやましかったです。)

ピエルロの指揮が本当に荘厳さを高めてくれます。


もし、これがラ・フォル・ジュルネじゃなければ、

文句なしにナンバーワンと言いたいくらいの演奏でした。

ただ、ここは、ラ・フォル・ジュルネなので、

このクラスの演奏があちこちでおこなわれているわけで、

贅沢です。

ケオハネのソプラノが圧倒的な迫力で、

宗教曲の厳かさを高めてくれます。



【146 18:45~21:00 hall C】

コルボのミサ曲ロ短調が、

hall A ではなく、hall Cでおこなわれるとのことで、

必死になってチケットゲットしました。

hall Cで見ることができて良かったです。


ソプラノがシャルロット・ミュラー=ペリエになったのは、

私にとっては嬉しかったです。

(別に谷村さんが嫌いなわけではありませんが…)

非常にコルボらしい演奏で、

その完成度の高さに

しばし酔いしれました。



【128 22:30~23:15 hallC】

ベーク指揮のオーヴェンニュ室内管弦楽団。

ブラジル風バッハ9番は初めて聞きました

いかにも、20世紀初期の前衛的クラシックって感じがして、

楽しかったです。


驚いたのは、その後の

ネマニャ・ラドゥロヴィチが加わっての、

ヴァイオリン協奏曲2番ホ長調と、1番イ短調!

この演奏は、

驚愕を通り越し、はや奇跡の領域です。

もう、ネマニャが神がかったとしか思えない!

どうすれば、こういった旋律になるのか、

想像もつかない演奏。

「素晴らしい演奏でした」なんて、

チープな言葉で終わらせてはいけないほどの演奏でした。



私自身、ネマニャに最初に出会ったのは、

樋口裕一氏に教えてもらったのではなく、

(樋口氏は「ボクが金谷君に教えた」と思ってる見たいですが…(笑))

2年前のラ・フォル・ジュルネで、

22:00からおこなわれた、

あいだみつを美術館でのイザイの無伴奏などでした。

(その会場で、樋口氏に会った)

もちろん、ノーマークで、

純粋に「イザイの無伴奏が聞きたい」と思ってチケットを取ったのですが、

わずか100名収容の小さな会場から、

飛び出さんがばかりの、

自由でいてかつノーブルで情熱的な演奏に完全にノックアウトされました。