極楽日記まとめ「実況!幕ノ内弁当」~「縄跳びに挑戦」 | ちょっと笑えるお話@しゅんちの極楽日記

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極楽日記「実況!幕ノ内弁当」

東京方面へ日帰り出張に行った。
その日の仕事を終えたしゅんちは新宿発の松本行きの特急スーパーあずさに飛び乗るのであった。
夕方のスーパーあずさはいつも混んでいるのだが、今日も相変わらず混んでいて簡単には座れそうになかった。

しゅんちは出張カバンをぶら下げながら空いた席を求め車両をさまよう。
そしてようやく若い男性客の横の空席を発見し、一声かけ座ることができた。

電車の席は隣との距離が意外に近い。
しばらく落ち着かず通路側の方に傾きかげんに座るしゅんちであった。


電車はゆっくりと動きだし、ようやく落ち着いた頃・・・
隣に座った彼がガサゴソと駅弁を取り出した。



(ほほう。幕の内か・・・)



腹の減ったしゅんちは失礼だと思いつつも相手に悟られぬよう弁当の内容を覗き込む。



(何から食べるのかなぁ・・・)



横目でおかずの内容を確認するしゅんち。



(ゴマ塩の俵型ごはん、鮭の照焼、コロッケ、魚のフライ・・・クリームがかかったものもあるなぁ・・・)



相手に悟られぬようあくまでも自然に彼の動きを見るしゅんち。
窓の外を眺めているだけの自然な視線で彼の動向を伺う。


まず彼は袋からハシを取り出した。



カランッ



(うわっ!いきなりハシ落としたぞ・・・!)



落としたハシはしゅんちの足下まで転がって来た。



彼「あっ・・・すみません。」


しゅ「あ、いえいえ。」


何の事か分からないフリをするしゅんち。
決してハシを落とす瞬間など全く見てなかったアピールである。


彼はいそいそとハシを拾うと軽くフーフーと吹き、シュッシュと研ぎはじめた。
なんとも幸先の悪いスタートである。


そして彼はサランラップを剥がし、フタを開ける。



すると・・・




弁当にもハシがついていた。



彼は新たなるハシ登場にビクッと驚く。
そしてしゅんちもビクッ驚く。


(おおっ!弁当にもついてたのか。よかったよかった。)


そそくさと落としたハシを袋にしまうと新しいハシの袋を開け、またもやシュッシュと入念に研ぎはじめる。
なかなかのドラマチックな展開である。


・・彼は静かに手を合わせると、まずはじめにゴマ塩俵型ご飯にハシをつける。


(いただきますの後は・・・ご飯からってところか・・・。ゴクリ)


俵型のご飯を半分に割り、更に4分の1にして口に運ぶ。



(うわーーー!俵一口じゃないのか!)



しゅんちならば間違いなく俵一口の展開である。


そして、彼は口の中をモグモグさせながら、小さい魚の形をしたしょうゆ容器のフタを開けコロッケにかけた後・・・




フタを締めた。



(うわーーー!フタを締めたよ!フタはポイでしょ!)



しゅんちならばゴミ袋にフタも容器も一緒に捨てる展開である。



そして彼は指についてしまったしょう油を舐めながら鮭をつつく、つつく、つつく、ご飯、漬け物、ご飯・・・



(う~~ん・・・いい流れだ)



彼はフト思い出したように横に置かれた袋をガサガサといじりだす。
そして弁当と一緒に買っただろうペットボトルのお茶を取り出した。

ゴキュゴキュと飲み下した後、フーっと一息つきフタを閉める。
そしてしばらく車窓から流れていく景色を眺める。
お茶が胃袋に染み渡っていく感じを楽しんでいるのだろうか。

ハッと思い出したように弁当に戻り、今度はタルタルソースの袋を取り出す。
切り口から手で開けると

 

 

ハシで挟んでソースを端から端まで綺麗に絞り出す。



(うはっ!丁寧だなぁ~!そこはブチュっと出してポイでしょ!)



しゅんちならば全部出し切らず捨ててしまう展開である。



そして続いて、魚のフライ、ご飯、、フライ、フライの下のしなったレタス、ご飯、、卵焼き半分、ご飯、漬け物、、ご飯、・・・



どうも先ほど指についてしまったしょう油が気になっているらしい。
指を頻繁に舐める彼。


・・次ぎに弁当右側奥にあるクリームソースがかかった物体に手をつける。
しゅんちも先ほどから気になっていた正体不明なおかずである。


どうやら、彼も正体が分からないらしく、不審な感じでハシでツンツンとつついている。
少しクリームをどけると下からポークソテーのような物が見えてきた。


(そうか・・・ポークソテークリームだったのか!)


彼はハシでポークをちぎろうとするがなかなかちぎれない。


(がんばれっ!いや、
カジれ!そのままカジれ!)


しゅんちの心の声による応援が聞こえたのか、噛みみちぎろうと弁当に顔を近づる彼。
そして衣からはみ出た肉をカジり引っ張ると・・






クリームを残してすっぽ抜けた。



ちょうど天ぷらを食べようとしてエビだけ抜けてしまった状態である。



しばらく呆然とする彼。



(ど、どうするんだ・・・?)


彼は




クリームの下に肉を戻した。



(も、も、も、戻したぁーーーー!!)



しゅんちならば肉だけ食べて後からクリームと肉を別々に口に放り込む展開である。


・・こうして彼は順調に弁当を食べ続け、ご飯粒を一粒も残さず綺麗に食べ尽くした。
カラになった弁当箱をいそいそと袋にしまい口をきっちり結ぶと足元にそっと置いた。
そして満足げにお茶を飲みながらフーッと一息つき、一仕事終えた感じで外を眺めていた。



・・以上の結果



彼は間違いなく
几帳面でしょう。




なんだか彼と仲良くなれそうな気になってしまったしゅんちであった。


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極楽日記「童謡が流れる公衆トイレ」


しゅんちは車で外回りをしている営業マンである。
突然もよおした時はコンビニなどで借りるのがほとんどだが、たまに公衆トイレに行く事もあるのだった。


・・ある日の車での移動中、突然もよおしたしゅんちは通り道にあった公園のトイレに入ることにした。
そのトイレはログハウス風の建物で、公衆トイレにしては綺麗だったので好感が持てたのだった。


ドアを開け、トイレに入ると・・・



童謡が流れだした。




人が入ると自動的にセンサーが働き電気が着くという機構のトイレがある。
しかしこのトイレはセンサーが働き童謡が流れ始める。


個室に入ると和式便器であった。
公衆トイレは衛生的に不安なので和式便器だと助かる。


おもむろにズボンを降ろし、とりあえず便器にまたがるしゅんち。


否応が無しに耳に童謡が入ってくる・・・



か~さんが~夜なべ~をして



てぶく~~~ろ 編んでくれた~~



木枯らしふいちゃ~ 冷たかろうて~



せっせ~と編んだだよ~~




ちょっとしんみり。




こんな格好で。



素晴らしい混声二部合唱の「かあさんのうた」聞き終えると、次の曲が流れ出す。



しょっしょっしょじょじっ♪



しょじょじの庭はっ♪



つんつん 月夜だ



みんな出て来い来い来い♪



おいらの友達ゃ




ポンポコポンのポン♪





落ち着いてさせてくれ。



童謡が流れるトイレ・・・



童謡だけに
動揺が隠せないしゅんちであった。

 

(結局、これが言いたかった)

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極楽日記「まずい店ランキング」


しゅんちは外食が好きである。
しかし、あちこちの店に行くとどうしても避けて通れないのが




まずい店。



おいしいお店の紹介はグルメ情報誌に任せて・・・



今回はしゅんちの
まずい店ランキングを発表してみよう。




第3位・・・洋食の店○○


郊外に道沿いにポツンとある洋食屋さん。
概観はどことなく懐かしい雰囲気で昭和のレトロを演出し・・・

 

 

 

 

 

いや、昭和から何も変えてないだけだろう。

 

 

 

店内は何やらダンボールやら招きネコやら洋食屋には似つかわしくない物が雑多と置かれている。

更に誰かからもらって来て置き場に困った独創的なインテリアが棚に並んでいた。

そしてなぜか店内に漂う




線香の香り。



しゅんちは入店した瞬間、ただならぬ雰囲気を察しすぐ店を飛び出したい気持ちに駆られた。
しかしここは勇気を出してあえてチャレンジしてみようと席につくのであった。

メニューを眺め、とりあえず無難な線でハンバーグセットを注文した。
ハンバーグとライスとサラダがついたシンプルなセットである。  

しばらくするとジュジューと音と共に




黒煙を立ててハンバーグ登場。



焦げていることはわかっているが、ソースが沸騰して勢いよく飛び散っているので迂闊に近寄れない。
しばらくしてようやく騒ぎが収まりハンバーグに手をつけるが時既に遅くハンバーグの半分が焦げて鉄板にこびりついてしまっていた。
そして一緒に付いてきたライスは水が多すぎたのかベチャベチャ。

とどめのつけあわせが、洋食セットのはずなのに




奈良漬。


食べられないというレベルではないが、あらゆる気分ぶち壊し演出で見事第3位である。



第2位・・・あやしげな札幌ラーメン屋


田んぼの中にぽつんと寂しげにあるラーメン屋。
その日、味噌ラーメンが食べたかったしゅんちは「札幌」という文字に釣られて入店してしまう。


店内はいたって普通。
しゅんちは札幌らしく味噌バターラーメンを注文。

しばらくして運ばれてきたラーメンは見た目も普通である。

まずはスープから・・・




じゅるじゅる・・・




・・・






味が無い。

 

 

 

味噌を入れ忘れたかと思うほどの薄味である。
味噌の味もしなければ塩気も無いので、白湯(さゆ)ラーメンである。


少しコクを出さねばとバターを溶かし込んでみるが・・・



バターからは生臭い
冷蔵庫臭たっぷり。



これはまさに・・・




冷蔵庫バター汁ラーメン。



まずさを越えて具合が悪くなる域に到達した。
とても食べられるレベルではなかったが夕飯を他で食べなおすのももったいないので麺だけをなんとか食べ切ってスープを全て残したまま店を飛び出したのだった。
しゅんちが今まで食べた中で
レベル最凶ラーメンである。



第1位・・・ある回転寿司屋


そこは割とマイナーな回転寿司屋。
そんな回転寿司屋で欲をみたのが大間違いだった。


「新鮮近海ウニ」

 

 

 

 

長野県に近海など無い事に気付けばよかった。




運ばれてきたウニを口に頬張ると・・・・




生ゴミの味。
 

 

 

 

ウニの臭い部分を集めて凝縮した感じである。
まずいを通り越して






危険。




口の中のものを一気にお茶で流し込むしゅんち。
さっき口に入れた感触はトラウマになりそうである。
こんなものが目の前を平気で流れているとは恐ろしい。


・・以上がしゅんちのまずいランキングである。

 

 


それにしても役に立たないランキングである。

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極楽日記「運転中のパッシング」

車の運転中の動作にパッシングというものがある。
右のウインカーのレバーを手前に引き、ライトをペッカペッカと瞬きさせるアレである。


教習所では暗い見渡しの悪い交差点で「道を通りますよ」と合図するときに使うと習った。
しかし実際の用途は相手に何か合図をする時が多い。
例えば、横道から侵入したがってる車に向かってパッシングをし、「どうぞお入り下さい。」と合図を送る。

他には挨拶をするときにも使われる。
道を譲ってもらった時のお礼や、友人なんかと車同士で別れる時などにも使う。
車に乗っていて合図をする行為にはクラクションを鳴らすというのもあるが、パッシングは音がしないので比較的ソフトな挨拶といえるだろう。


免許取り立ての頃はかっこよくパッシングするのに憧れたものである。
しかし、左のレバーと右のレバーを間違い、



ウォッシャー液がピュッピュッと出てしまう失敗はありがちである。


他にパッシングの用途として、相手に警告する場合もある。
普通に道を走っていて、いきなり知らない対向車線の車にパッシングされた時は注意しなくてはならない。


一番多いのが・・・


・ライトがつけっぱなし


消し忘れの多いしゅんちはしょっちゅうである。
しかし、最近は事故防止の為昼間でもライトをつけている車が多いので減っては来ているが。


・警察がこの先にいる


「スピードを出している」そんな時はこのパッシングに反応しなくてはならないだろう。
しゅんちも突然、対向車にパッシングされ、反射的に急ブレーキを踏んだところちょうどスピード違反を免れたという事があるのだ。
同じドライバーとしての連帯感を感じずにはいられないパッシングである。

 

・・というわけでパッシングは侮れないのである。
パッシングをマスターすれば快適なドライバーライフが送れるというものである。


実生活でもパッシングがあったらいいのにと思う。
手を使わず、声を掛けずして相手に簡単に合図を送れるのである。
ウインクという手もあるが男がやると気味が悪いので却下だろう。


どんな時にパッシングを使うかというと・・・


襟が裏返っているとか、肩に糸くずが付いているとか簡単に相手に知らせるのである。
これほどさりげなく相手に知らせられれば指摘する方もされた方もあまり気にならないと思うのだ。


更に、全く知らない人であったとしてもすれ違いざまにパッシングしてもらえれば気を遣わずに知らせてあげることができるのではなかろうか?



ああ・・・



今日みたいな日こそ誰かパッシングしてくれたらよかったのになぁ・・・。



と、昼休みにぼんやり考えながら・・・




股間のチャックを閉めるしゅんち。




どうやら半日開きっぱなしだったらしい。


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極楽日記「縄跳びに挑戦」


ある日スポーツ用品店でフト「縄跳び」が目に付いた。
日頃、運動不足気になっていたしゅんちは手軽に運動ができるのではないかと「縄跳び」を衝動買いするのだった。

「縄跳び」と言うと小学校時代、「跳び箱」「鉄棒」と小学校独自の種目である。
この三種目が得意だと一躍クラスの人気者である。

しゅんちはこの種目は見事に
全部苦手だった。


跳び箱は6段まで。鉄棒は逆上がりがやや怪しい感じ。
そして縄跳びは交差跳びが3~4回程度が限界。



冴えない小学校生活を送った事は言うまでもないだろう。


そんなしゅんちが縄跳びでチャレンジする技は「二重跳び」。
一回のジャンプで二回縄を高速で回して飛ぶ技である。
しゅんちは未だ成功したことのない憧れの技である。
これが連続で出来るとなかなかかっこいいので
女子にモテモテになるだろう。


ただし小学生の。


早速アパートに帰り、手頃な広い場所はないかと、近所の小学校のグラウンドに歩いて向かう。
そして校庭に到着。


しかし・・・


校庭では小学生が野球をやっていた。
別に校庭の隅でやっていれば問題無さそうだが、いい大人がジャージ姿でへたっぴの縄跳びである。
もしここで縄跳びをしていればそのうち縄跳び名人の子がやってきて


「おじちゃんヘタクソだね。僕がお手本みせてあげようか?」


なんて話しかけたりなんかした日には恥ずかしくて縄跳びどころではない。


・・・というわけで縄跳びをそそくさと後ろに隠し、別の場所へ移動することにした。


次ぎに向かった場所は近所の公園。
あまり人がいるのを見たことがない。


しかし・・・


公園のベンチにはジャンプ辺りを読んでいる小学生。
後ろから数人が覗き込んで読んでいる。
もしここで縄跳びをすれば、そのうちその中の暇な子が近くにやってきて


「マンガよりこの人の縄跳び観てた方が面白えや。」


なんて言われた日には恥ずかしくて縄跳びどころではない。


・・・というわけで縄跳びをそそくさと後ろに隠し、別の場所へ移動することにした。


次ぎに向かった場所はもう一つの近所の小さな公園。
こちらも人がいるのを見たことがない。


しかし・・・


公園には小さい子供を二人連れたお父さん。
恐らく「せっかくの休みなんだから子供達と遊んでやって」とでも奥さんに家を追いだされたのだろう。
もしここで縄跳びをすれば、そのお父さんが


「ほぉら見てごらん。大きいお兄ちゃんが縄跳びしてるよぉ。上手だから見ててごら・・・


よ、よし、見なくていいぞっ。」


と、子供の教育に悪影響を及ぼして縄跳びどころではない。


・・・というわけで縄跳びをそそくさと後ろに隠し、別の場所へ移動することにした。


いい歳をして縄跳びをやる場所がなかなか難しい。
ボクサーのようにカッコよく鮮やかにできるならどこでもやっても恥ずかしくないが、下手くそなおじさんには何と肩身の狭いことだろうか。

しかし、縄跳びをやろうと意気込んでいたのだから諦めるわけにはいかず、アパート近くの人通りの少ない道路でこっそりやることにした。

そしてしゅんちは買ってきた水色の縄跳びを広げ、まずは軽く前回しから跳んでみる。実に十数年ぶりの縄跳びである。


ヒュンヒュンと軽快な音を立て跳び始めるしゅんち。
思ったよりうまく跳べる感じ。

やはり運動能力は小学校の時よりも多少成長しているようだ。

そしてテンポを徐々に上げ、いざ二重回しへ。


ヒュヒュッ ヒュッ ビチィッ!!


「・・・っ痛てぇぇえ!!」


痛烈な音と共に腕に激痛が走る。
どうやら縄が足に引っかかり縄がムチのごとく腕を打ちつけたのだった。

・・フト、縄跳びが嫌いだった理由を思い出したしゅんち。

小学校の頃、寒い冬の朝、朝礼がはじまる前の15分間縄跳びをしなければならなかった。
嫌々、縄跳びをやると、失敗した時の反動で縄跳びが
冷え切った耳を打ちつける。


「あ・・・耳取れた?」


と思うほどの超激痛。
それ以来すっかり心が折れ縄跳びを真面目にやろうという気は起こらなかったのだった。

しかし、小学校当時の柔肌とは違い、今は面の皮も厚くなったはず。
多少の痛みを無視してがんばってみることにした。


しばらくしてようやくコツを掴みかけて来たしゅんち。
どうやら今までは力みすぎていたようで、もっと軽やかにポーンポーンポーンというタイミングで跳べばうまくいくと思い始めていた。


(よし!次こそ・・・!)


・・・とその時、犬の散歩をしているおじさんが近くを通りかかる。
なんとなく気恥ずかしかったので縄跳びを中断するしゅんち。
やはり、おじさんは縄跳びを持ちながら立ち尽くすしゅんちの姿を物珍しそうにチラチラと見ていた。


(・・・くっ はやく立ち去ってくれ。今こそコツが掴めそうだったんだ!)


しかし、おじさんの連れたその犬はしゅんちの近くの草むらで



フンをしはじめた。


否応がなしに立ち止まるおじさん。
なんとなく微笑ましそうな顔でしゅんちを見ているおじさん。
まるで「ワシも昔は近所じゃ縄跳び名人で有名だったんだよ。」とでも言いたそうな顔で。


永遠とも感じられた犬のトイレタイムもようやく終わり、おじさんはやっと立ち去ってくれた。
おじさんがいなくなった事を見計らい、先ほど掴みかけたコツを踏まえてもう一度チャレンジ。


ヒュヒュッ ヒュヒュッ


連続2回に成功!

やはり力まずにテンポよくやったことが成功の鍵だったようだ。
そのあとしゅんちは縄跳びが面白くなり、夢中になって跳び続けた。
こうして、しゅんちは小学校からの苦手種目縄跳びを1つ克服することが出来たのだった。



なんだか虚しいのは気のせいだろうか。

 

 

まとめ読みお疲れさまでした~!
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