訪問日:2021-09-06,07

 

 

先々週に続いて再び四万温泉へ。
今回は日本最古の温泉旅館建築といわれる「積善館」に宿泊です。


同館の開業は300年前の元禄時代、湯治場の面影を残す最古の「本館」(元禄四年築・県重文指定)、昭和の栄華を語り継ぐ「山荘」(昭和11年築・登録有形文化財)、現代的な「佳松亭」(昭和63年築)の三棟からなる四万温泉を代表する旅館のひとつです。


「千と千尋」モデル旅館の本命、宮崎監督も宿泊したということです。
 

四万温泉「積善館(本館)」

 

 

 

入り口は高台にある「佳松亭」から。

建物は山の斜面に上から「佳松亭」「山荘」「本館」に分かれて建てられています。

広いラウンジ(兼食事処)でチェックインを済ませるとエレベーターを乗り継いで部屋へ向かいます。

 

四万温泉「積善館(佳松亭)」

 

 

ラウンジ兼食事処

 

案内図

 

今回は昭和浪漫の香りを残す「山荘」を選択、部屋は2015年にりリニューアルされた「萌黄二」。
源泉かけ流し半露天風呂と宿唯一の展望ウッドデッキが付いた和洋特別室です。
八畳二間とベッドルーム、広縁からなり、書院や桟などの意匠に匠の技が光ります。

 

「山荘」入口

 

「山荘」和洋特別室「萌黄二」

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋付き半露天風呂

 

 

 

部屋の展望ウッドデッキ

 

 

風呂は「佳松亭」に男女別の内湯・露天風呂「杜の湯」と有料貸切風呂二箇所、「山荘」に無料貸切風呂「山荘の湯」、「本館」に名物「元禄の湯」と「岩風呂」があります。
泉質はナトリウム・カルシウム 塩化物硫酸塩温泉77度、pH7.7、湧出量900L/分、完全かけ流し。
「山荘の湯」は終夜利用可能。他は25時までと朝5時から。

 

本館の名物「元禄の湯」

(撮影禁止につきHPより)

 

本館」「岩風呂」

(撮影禁止につきHPより)

 

「山荘の湯」

 

「佳松亭」「杜の湯」内湯

 

「佳松亭」「杜の湯」露天風呂

 


 

入浴後はしばし館内を散策。

夕刻になると本館もライトアップされ、一層ムードが増します。

 

山荘と本館を結ぶ「浪漫のトンネル」

 

本館入口へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウンジでいただく夕食は地の食材を中心に装いをこらした懐石風コースです。
標準コースでしたが、見た目にも美しく、一品々々が丁寧に造られており味も上質。
ほかに「季節の特別会席」「料理長おまかせ会席」などグレードアップコースも用意されています。
 

 

長月の御献立

お食事の前に:群馬産野菜のスープ

 

箸染め:群馬産野菜のフォアグラ寄せ・小松菜ソース

 

処夏菜:雲丹袱紗焼・車海老琥珀寄せ

・新潟産ながらみ・南瓜のガレットと煮豆

・水蛸と冬瓜のマリネ・枝豆パイ・カレー味蓮根

 

酒:1000本限定「四万の雫」純米酒

 

御椀:笠子と冬瓜の潮仕立て

 

造里:本鮪4・はた・岩魚・甘海老・泡醤油

 

凌ぎ:蒸し寿司・明日葉の天婦羅

 

蓋物:ずいきの沢煮餡

 

焼物:若鮎炙りタレ・甘鯛もとこし焼き

 

台物:上州牛と麦豚韮巻きの酸辣湯風しゃぶしゃぶ

 

食事:御飯・止め椀・香の物

 

デザート:よもぎシャーベット・蕨餅・西瓜とメロン

 

そして食後、いよいよライトアップされた夜景を見に行きます。
美しい!

 

 

 

 

 

 

早朝の露天風呂

 

ラウンジでいただく朝食も品数が多く、目だけで満腹になりそう。
 

 

 

 

 

 

 

昭和の名建築に四万の名湯、上質な料理に心身ともに癒された一夜でした。

四万温泉「積善館」公式HP
温泉日記索引
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