奥久慈周遊・横川鉱泉「巴屋」

常陸太田・大洗・「蕎麦園佐竹」(蕎麦)

 

訪問日:2019-12-18,19

 

 

県別魅力度ワースト1」「温泉貧県」など観光的にはマイナスイメージの多い茨城県ですが、よく知れば決してそんなことはなく自然景観・史跡・郷土食どれも魅力あふれる地域です。温泉は確かに低温泉がほとんどながら、その分鄙びた風情の宿が点在しており秘湯ファンには魅力です。
今回は三日間で山間・海沿い・湖沿いと茨城らしい三様のロケーションを楽しめる宿を選択しました。

一泊目は常陸大宮の「湯の澤鉱泉」です。
150年の歴史を持つ湯治場で、現在の建物は平成4年の建築。6000坪の広大な敷地にわずか7部屋という一軒宿です。「日本秘湯を守る会」会員。

 

山間の一軒宿

 

玄関

 

看板犬のリーくん

 

フロント

 

ロビー

 

部屋は本館駐車場側に5室、山側に離れ3室。今回は本館6畳間で、大きめの広縁からは山間の景色とゴルフ場が望まれます。

 

本館和室

 

広縁から

 

風呂は岩風呂と檜風呂が夕食・朝食後男女交代制で。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉PH8.2、15.5度循環加温ですが、かかり湯はそのまま浴槽に注がれて若干オーヴァーフローもあります。
気持ち白濁した湯で、貴重な自然湧出。

 

岩風呂

 

岩風呂

 

岩風呂

 

檜風呂

 

涼み処ウッドデッキ

 

展望台

 

展望台からの眺め

 

広間でいただく夕食は奥久慈の食材を使った郷土料理。山菜やきび餅に芋鍋、常陸地粉を使った蕎麦などが次々に供されます。
内容・味付けとも素朴ですが、郷土料理・田舎料理が好きな人には喜ばれるでしょう。
スタッフの接客が素晴らしいのも魅力です。

 

八寸:季節の白和え・海老黄身寿司
蕪麹漬け
里芋きのこ餡掛け
切干大根和え物・鮭麹焼き

 

小鉢:水菜ときのこの煮浸し
煮物:飛竜頭・鰊・南瓜・人参・法蓮草

 

地酒:「西塩子の回り舞台」純米酒

 

造り:鮪・真鯛・八潮鱒・間八

 

中皿:きびもち・えごま味噌
蒸物:大和蒸し

 

焼物:鮎塩焼・花豆

 

揚物:旬の野菜天麩羅

 

鍋物:芋鍋

 

食事:常陸地粉新蕎麦

 

 

水菓子:果物三点

 

朝食膳

 

惣菜

 

やはり「日本秘湯を守る会」の宿は人気らしく、冬場の平日というのに宿泊客は思いのほか多かったですが、風呂はほとんど貸切状態で静かな時間を過ごすことができました。
袋田の滝など著名観光地周辺には大規模な宿が数軒あって、観光地めぐりの拠点としての選択は難しいかもしれませんが、奥久慈連泊時に毛色の変わった宿を探す時、大きな宿が苦手な人にはお勧めです。

常陸大宮「湯の澤鉱泉」公式HP

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