訪問日:2012-5-070,8
 
 
「大出館」は以前ご紹介した「ゑびすや」 「源泉館」と共に塩原温泉郷最奥にある塩原元湯三軒の内の一軒です。
食事・部屋などの評価はあまり芳しくないのは承知していましたが、以前立ち寄りで入った「墨湯」を思いっきり堪能したくての選択です。
「日本秘湯を守る会」会員。

高台に建つので眺望は良く、温泉街や塩原の山々、滝などが一望できます。
 
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宿全景
 
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部屋1
 
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部屋2
 
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部屋からの景色1
 
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部屋からの景色2
 
さっそく温泉へ、まずはお目当ての「墨の湯」に入ります。 
「日本唯一」と謳っていますが、やはりモール泉の黒さ(濃茶)とは別質の、文字通り墨の黒さです。

泉温は40度くらいのぬる目で1時間は優に入浴できます。
肌に成分がまとわりついてくるようで、何とも気持ちが良い感触です。
但し以前より色が薄くなったような気がするけど気のせい?
混浴ですが女性専用時間あり。
 
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「墨の湯」
 
隣の「鹿の湯」は白濁したいかにも成分の濃そうな湯ですが、あまりの高温(44度くらい?)にギブアップ。
 
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「鹿の湯」
 
 混浴の内湯「平家隠れの湯」「御所の湯」、隣接した展望露天「岩の湯」ではぬる目の白濁泉を満喫しました。 
 
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混浴「平家隠れの湯」「御所の湯」
 
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混浴「岩の湯」
 
女性専用は内湯「高尾の湯」、展望露天「子宝の湯」があります。
 
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女性専用{高尾の湯」
 
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女性専用「子宝の湯」
 
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貸切「藤の湯」
 
源泉は3つあり、いずれも泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉、38度から57度、PH6.5から6.8。
不思議なことに墨の湯も他の白濁泉も同じ泉質です。
自然湧出ですが成分が濃いため加水あり。
確かに成分の濃さは堆積物や浴室の壁などの劣化を見ても納得です。
但し客室の案内書きにある「テレビは1年で50台(24部屋なので半年交替)、水道の蛇口なども交換してもすぐに劣化してしまいます」というのは少々大げさな気もします。
館内施設のそこかしこに劣化が目立ち、確かに温泉成分のせいもあるのでしょうが、それを理由にリフォームを怠っているのではと思ってしまいます。
 
食事は湯治宿としてはそこそこ。
但し今回利用したトイレつきの部屋の価格(13,800円)から考えると、とても納得できかねる内容でした。
天麩羅以外はすっかり冷めているし、刺身は色を見ただけで食欲が失せ、多少のことは我慢して食べる私も手つかずで残してしまいました。
こちらに宿泊するなら湯治宿と割り切って、安価な部屋(7,500~10,000円)で温泉を堪能すべきでしょう。
 
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夕食膳
 
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朝食膳
 
帰りに立ち寄った上三依水生植物園の写真も併せてどうぞ。
 
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上三依水生植物園1
 
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上三依水生植物園2
 
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上三依水生植物園3
 
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上三依水生植物園4
 
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上三依水生植物園5
 
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上三依水生植物園6
 
 
(塩原元湯「大出館」了)