今年の初めに、病気になってから
ほとんどメイクをしていなかった。
当初は顔を洗うために、腰をかがめるのも痛くて出来なくて、洗顔もシートを使っていたし、
しんどくて一つのことに集中できなかったし、
抗がん剤の副作用で、皮膚症状というのがあって、
顔だけでなく全身に
にきび様の吹き出物ができたり、
乾燥して皮膚が薄くなったり、
ひりひりして、オーガニックの化粧水さえしみて痛かったり、
そういう体の事情もいろいろあった。
だけどね、
1番には心理的な要因が大きかったかな。
メイクをしたい💄❣️
というウキウキした気持ちに全くなれなかった。
それでもこのときは気合入れた。
メイクもすごく綺麗にしてもらって嬉しかった
ここ数日はちょっと浮上してきて、
ある日メイクをして夫とデートしてみたら
とても楽しかった
ちゃんとわたし今、女性として、夫の隣にいるなぁって、
思ったんだ。
そして、メイクしていないとホント顔色悪い病人みたいだから、(勝手にそう思ってしまうココロの癖)
そのまんまの自分で人前に出ると
きっと周りの人に気を遣わせるだろうとか、
自分が弱くて無力で、先のない人間のように勝手に感じてしまうのだ。
先のない人間て…笑
ああ、わたしはそんなふうに感じるんだなぁー
って俯瞰して観察してみる。
実際、毎日ほとんど出かけないからメイクしてないほうが過ごしやすいけど、
せめて、通院とか、夫と出かける時とか、仕事へ出かける時とかには、メイクしようって思うようになったきっかけは
やっぱ
女性である自分で居たいなー
って思ったからかもしれない。
メイクをすることで心の温度を上げる
(確実に上がる)
それによって保てる自我
自分で居るって、
社会とつながること
自然とテンションが上がる
誰にも伝わらなくても
わたしだけがわかる感覚に満たされているのは心地よい
女性なら伝わりやすいのかもね
あなたのすべては、あなたの中にちゃんとある
見つけられなくて不安になることがあっても
実は何も失わないし、ちゃんとある
心の温度を上げるメリットは
意外に多いよ。
わたしにはメイクがそのひとつだなぁーって思った。
今まであまり意識して感じなかったけど
メイクをちゃんとしたわたしと会う人が
元気そうだなって嬉しくなってくれるのが、嬉しい。
病院にて。
今日は5回目の抗がん剤。
お薬が変わります。
副作用が少なくなるとのことで、期待大❣️
お肌の悩みが減っていくといいなぁ。
今夜も、あなたが安心して愛の中で眠れますように・・・
***しず華***