義父の葬儀を終えて昨日戻ってきました。

 

 義父は山岳スキーやカメラなど好きなことばかりをやって義母を困らせるような人でしたが、晩年は若い頃の不摂生が祟って動脈硬化の手術をしたと思ったら雪下ろしで屋根から落ちるだの、車ごと川に落ちるだのいろいろ不運も重なって(それでも無事なのは幸運なのか)さらに体力が落ちて行きました。それにつれて認知機能障害も急激に強くなり最後の2年ほどは施設でお世話になっていましたがもはや家族の識別もできてないような状態でした。最終的には食欲不振となりほぼ食べなくなってしまったので家で看取る予定でしたがその前日に息を引き取りました。

 ちょうど現地は桜が満開で孫たちも久しぶりに全員揃って見送れたので幸せな最後だったと思います。

 

 さて最近自分も順調に歳を取ってそれなりの年齢になったらどーゆー最後を迎えたいか考えるようになりました。

 一つだけ思うのはベッドの上で最後を迎えるのはまっぴらごめんだということです。私の人生には「寝たきり」なんて無駄な時間はないので最後まで趣味に没頭して最後を迎えたいです。もし寝たきりになるようならさっさとリセットして次の人生を迎えたいものです。なので最後は立ち往生とは言わないけど周囲の人に「この人やり切ったんだな」と思わせるような形で終わりたいですね。

 

 ちなみに昨年の大河ドラマ「どうする家康」で徳川四天王の一人、酒井忠次の最後が格好よかったです。

 晩年引退して隠居生活をしていた忠次がある日庭で戦支度をしてます。夫人が「あなたそんな格好してどうしたの?」と聞くと「殿に呼ばれたから行かねばならない」と甲冑の紐を結ぼうとしているのですが手先がうまく動かずなかなか結べません。見かねた奥さんが手を出して結んであげて「さあ、出来ましたよ」と言うと忠次は座ったまますでに事切れていました。それを見て奥さんは予期していたように「お疲れ様でした」と別れを告げるという演出でした。

 ま、忠義とはまったく別なものですがこんな感じが理想かな?

 

 強者はやはりこれ