【自己肯定感がドーンと下がったとき読む本】
古宮昇 著
株式会社すばる舎
その2:体験記とカウンセリングの効果について
私は20代前半…というか、中学生の頃から自己肯定感が低く生きてきた様に思います。
(現在はそんなことはない)
きっかけは父が脳腫瘍で倒れ、闘病して1年後に亡くなったことです。小学5〜6年生のことです。
明るかった母が、辛い言葉ばかり吐きました(ここには書けない)。
小学校では同級生に「お前の父ちゃん倒れたんだってな」「病院でオムツしてるんだって」指をさして冷やかしながらそんな言葉を浴びせられました。子供だから聞いたことを正直に言っただけなのでしょうが、その時の私は世界が終わったと思いました。
その出来事がなければ自己肯定感の塊の様な私だったはずなのです。
その時から、人は信用できないと思ってしまい、何かヒソヒソ話していた人がいたりすると被害妄想的に「私のことを悪く話している」と思う様になりました。
でも、たった一人、慰めもせず、ただいつもそばにいてくれた「カナ」がいました。
中学になってからは、「亡くなったお父さんの様に正しく生きなくては」と思い、頑張って頑張って頑張って生きていました。家でも弱音は吐けませんでした。私が折れたら家族が壊れてしまいそうだったから。でも、そーゆーのって不良にとってはウザイから、イジメの様なこともありました。
それでもカナは私と一緒にいてくれました。どれだけ私の支えだったことか。
高校になってからは、同じ様な雰囲気の人ばかりが集まっていたので、何やかんやありつつも楽し買った様に思います。
でも、看護学校に入ったら、どうやって友達を作って良いのかわからないくらい人見知りで、馴染めないこともありました。
就職してからは、シビアな病棟にいたこともありスタッフとの関係でどうしても苦手な人がいて、彼氏と別れたり、人間関係に悩み鬱になりました。
でも、パーソナルコーチの平野先生がありのままの私の気持ちを受け入れてくれて、「今が辛くても、ずっとは続かない。人間にはバイオリズムがあってね、上がったり下がったり波の様に見えるけれど、実は上がったり下がったりしながらも螺旋を描く様に上に登っているんですよ」と教えてくれた。何度も何度も大丈夫をもらい、親のことも、いじめてきた人のことも、傷つくことを言った子供の頃のあの人も、別れた彼氏のことも、全部許せた。
今となっては、今の素敵な自分になるための大切なステップだったのだと受け入れているし、今私は幸せだ!
そして、どんな困難や悲しみが押し寄せてきても乗り越えていこうという意気込みがある 笑
だから辛く悲しい気持ちがあるときは、誰かに支えてもらうのは本来の自分になるためのプロセスだし、びっくりするくらいホッとできる様になるからプロのカウンセリングはお勧めしたい。
時間はかかるけど、何回も話しているうちに許したい自分や辛かった思いを受け入れられるのは本当に不思議だ。
技術というよりも、やっぱりカウンセラーさんの在り方、相手の可能性を見出してくれようとする姿勢に安心してお話しできるのだろうと思う。