今年の暑さ対策

 

SF

春冬秋夏(しゅんとうしゅうか)

 

ある日、

ある日の事、

ある日の春5月、

誰かが「おかしい」と思った。

そして程無く、

皆んなが「おかしい」と思った。

 

新緑に光るハナミズキの、

緑の萼が、

白く、紅く染まり出した。

ミズキの花もだ。

ついこの前、

色の落ちた木が、

悉く色付いた。

そして遂に、

🌸の花が、

また咲いた。

 

気がついた時は、

全ての気候が逆行し、

皆が対応に追われた。

 

家庭では、

扇風機をしまい、

エアコンを暖房に切り替え、

ストーブを出した。

 

学校では、

早急に、

カリキュラムの変更がされ、

水泳が無くなった。

 

飲食店では、

冬の鍋料理が、

再度大量に用意され、

 

洋服屋では、

セールで売れ残った冬服を

店頭に並べた。

 

アイスクリーム業界は🍨

大幅な減収を見込み、

 

スキー場が

営業の検討に入った。

 

旅行業界では真剣に、

夏休みを何と呼ぶかが、

営業会議の議題になった。

 

政府は当然、

対応に追われた。

考えた事も無い想定外の事態で、

いつ元どうりになるのか?

永遠に元どうりにならないのか?

誰も分からなかった。

気象庁では、

国民からの抗議が激しく

自殺する職員が出る始末だ。

 

何よりの大問題は、

春冬と来て、

秋夏と続くかという事であった。

 

世界の異常気象は、

大体のところ、

異常だった。

 

気象の異常が、

人間の存続に、

どのような影響を与えるのかも、

想像が出来なかった。

 

どうなるか分からない。

 

でも大丈夫。

幾許かの損失はあっても

何とか乗り越えるだろう。

黙ってまた、

冬を迎えるだろう。

人間は、

こうゆう時こそ、

強いから。

 

合掌

 

 

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