○雲雀 大伴家持

 

うらうらに❺父を戸惑う❼雲雀の音❺

国の為と言え❽子は一人泣く❼

 

うらうらに❺ちちをとまどう❼ひばりのね❺

くにためとはいえ❽こはひとりなく❼

 

子は生まれて来て誰に縋れば良いのか分からない。

国の為に、子供の出産を使うとは…

子供は誰の為に泣いているのか分からない。

彼等は仏教徒だと言う。

 

大伴家持の歌を参考に。

 

○生命保険

 

平成の❺我が命削ぎ❼欠けぬ月❺

住む友を知る❽一円も還らず❾

 

へいぜいの❺わがいのちそぎ❼かけぬつき❺

すむともをしる❼いちえんもかえらず❾

 

平成の時代を保険を払うのに命を削ぎ、

1月も欠ける事は無かった。

でも、友人は非常だった。

困った時のお金を貯めてきたのに、

それを残らず返さない。

 

○ベルリン

 

東西の❺壁に切られた❼ドイツ🇩🇪の民❻

友人でもあり❽友人でも無し❽

 

とうざいの❺かべしきられた❼どいつのたみ❺

ゆうじんでもあり❽ゆうじんでもなし❽

 

東西ドイツ🇩🇪が、やっと元どおりの国になった。

それまで敵同士だった人々は皆幸せだ。

でも今まで、敵の間諜をしていたもののことは…

忘れるにも忘れられまい。

ついた嘘は、一生ついて回るのだから。

 

○介助ゼロ

 

誰からも❺助けは要らぬと❼言いながら❺

人の助けで❼今日願い叶う❽

 

だれからも❺たすけはいらぬと❼いいながら

ひとのたすけで❼きょうねがいかなう❽

 

今日を持って一人で、

介助なしでトイレに出入りしてよくなった。

助けは要らぬと、助けは要らぬと言いながら、

この人達のお陰で、願いが叶った。

やはりリスペクトだ。

 

○昆虫🦗

 

虫食らう❺タガメタマムシ❼ツムギアリ❺

憐れむ彼等に❽笑うナイジャイ❼

 

むしくらう❺タガメタマムシ❼ツムギアリ❺

あわれむかれらに❽わらうないじゃい❼

 

自称発展途上国の彼等は、虫を食べる。

タガメ、タマムシ、ツムギアリをそれは美味しそうに。

先進国の人は彼等を憐れむが、

それを見て彼等自称発展途上国は、

心の中で笑っている。

こんなに美味いのに。

彼等は名誉より実を取る。