3.11 | 相良しゅーじの 『フォトグラファー日和』

相良しゅーじの 『フォトグラファー日和』

東京拠点のフォトグラファー / カメラマン 相良しゅーじのOfficial Blogです。
最近はカメラ関連や日々の出来事など、好き勝手に書き残してます。
使用カメラ Nikon Z9、Z5Ⅱ、Zf
X(旧Twitter) ID: @shujisagara

こんにちは。

間もなく、都内では
鉄道が全線一時停止して
黙祷をするそうです。


3年前のこの日。

自宅にいた僕は、大きな地震の最中、
ふと母親の安否が心配になり、
まだ繋がっていた携帯電話で
とっさに母親へ電話をし、
パニックになってた母親を
落ち着かせることに必死だった。

妹に母親の状況をメールで伝え、
我に返って周りを見渡した。

自宅の中の色んなモノが倒れ、壊れ、
ギターも倒れてしまった。

頭によぎったのは
『これ、震源地どこだ?
もしかして日本終わった?』


TVをつけ、
緊急速報だらけの画面を見ると
大津波警報で東日本の地図が真っ赤。

その瞬間、恐怖で鳥肌が立った。

TVではリアルタイムで各地を襲う
大津波の映像が映し出され、
ただただ言葉を失うばかりだった。

そして、あの原発事故の放射能漏れ。



あれから3年。



僕の周りには、福島で津波に遭い、
まだ親族が見つかってない友人もいる。


人間は強い生き物という思い込みは
この大震災で粉々になった。


だからこそ、皆が手を取り合い、
助け合う気持ちが必要であり、
それが出来るのも人間なんだ、
そう感じました。


復興までいつまで時間がかかるのか
まだまだ分からない。


でも、それでも前を向いて
生きていかなけばならない現実。
それは、人によっては
とても苦行な事かもしれない。

忘れてはいけない、
でも再建させなければいけない。

人々の様々な想いは、
どのように受け継がれていくのだろう。


阪神淡路大震災の時もそうだった。


みんなが協力して、
前を向いて、新しい生活の為に、
でも忘れないよう想いを連れて。


この東日本大震災は、
規模が大きく、大津波の被害は
全てをズタズタにして放射能漏れは
輪をかけて見えない恐怖を与える。


2020年の東京オリンピック。
僕は反対だった。

そんな予算があるなら
先に回すべきところがあるだろうと。

だが、決まってしまった。

辞退すればよかったのに。


日本はおかしい。

このオリンピックの収益は
ちゃんと復興に回るのだろうか?

でも、やっぱりそれまでの労力を
復興に回してほしいという気持ちが強い。


だから、僕は東京オリンピックには
気持ち良くおめでとうとは言えないし
言いたくない。


被災地の方々は
もっと複雑な気持ちだと思う。

政府は何をしているんだ、と。




あれから3年。



一つでも多くの事柄が、
いい方向へ転がるように、
そういう意思を持って、
僕は生きようと思います。




一人でも多くの方が
笑顔で過ごせますように。