昨日は、予算の成立を受けて、８つの常任委員会で『日切れ法案』の審議が行われました。
『日切れ法案』とは、時限法の期限延長のための法律案、特定の期日に開始すべき施策に関する法律案、予算と関係する法律案など、年度末までに成立しない場合、国民生活や国の活動に重大な影響を及ぼしうる重要法案のことです。
予算は、税率などに関する法案を前提に作成されることが通常であるため、特定の施行日を予め決めていることが多いので、このような日切れ法案が、施行予定日までに成立しない場合、財源不足が一定期間生じてしまうことになる等、国の活動や国民生活にに大きな影響を与えることになりますので、他の法案に優先して審議されます。
与野党が合意の上で、昨日今日と合計８委員会９件の日切れ法案を委員会で審議しました。
そして、もう一つ重要な動きが…
自民党本部において、厚生労働部会などの合同会議が開かれ、今通常国会で重要法案と位置づける『働き方改革関連法案』が審査され、了承されました。
昨年９月の法案審査を、我々が中小企業に対する対する理解と配慮に欠けていることを指摘し、了承を見送りとさせ…
その後の秋の特別国会、そして今通常国会において何度も何度も意見してきました。
そして、一つひとつ実現してきました。
配慮する内容の文言を法案の付則に追記したり、それに対応すべく厚生労働省・中小企業庁において様々な支援施策を準備したり…
何よりも準備期間を長く取るために、中小企業に関しては施行開始時期を来年春からさらに一年延長させたり。
最終的に、残業時間の上限規制について、中小企業への配慮を求める我々党内の意見を踏まえて、厚生労働省が内容を一部修正した案を了承しました。
公明党の了承も得た上で、政府は４月上旬の国会提出を目指すことになるでしょう。
厚生労働省は、修正案で、労働基準監督署が指導を行う際は中小企業の人材確保の状況や取引実態に配慮するとする付則を追加したほか、改善に向けた相談・支援も行うとしました。
上限規制を導入すれば、人を雇ったり、設備投資したりすることが難しい中小・零細企業は経営が成り立たない…
努力しても充分な、そして有能な人材を確保する頃が難しい…地方になればなるほど、全業種的に慢性的な人手不足に陥っています。
合同会議は、９時から始まりましたが、私は９時３０分から参議院国会対策委員会の正副委員長会議が予定されていたので、最後まで見届けることができませんでした。。。
ただ、前述の事項など、これまで数ヶ月にわたって関係官僚と再三再四の意見交換をして、措置してもらった内容は前日までに確認できていたので、最後の瞬間を他の先生方に委ねました。
「中小企業への配慮」に関しては、私の支持母体でもある全国商工会連合会にも確認してもらっておりますので、理解できる内容で措置されました。
中小企業、特に小規模企業の持続的発展を実現するためには貴重な機会かもしれません。
それぞれの仕事において、省力化、効率化、合理化を図る…生産性向上に挑戦し、仕事のやり方や在り方を改善する…そして最終的に働き方改革も具現化して、持続的発展を実現していく。
そのために、措置されたことが着実に実行実現されるよう監視し、政治から関わり続けていく覚悟をもって、法案審査の了承を受け止めたいと思います！
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