黒部ダム、黒部川第四発電所視察の後は、上部専用鉄道で高熱地帯を通過したり、黒部峡谷鉄道で、下流の発電所やダム、そして何といっても紅葉がピークを迎えた山紫水明な自然美を眺めながら宇奈月駅まで下っていきました。

小雨が降ったり止んだりしていましたが、それほど冷え込んではいませんでしたので、快適に視察を続けることができました。

上部専用鉄道は、富山県黒部川水系にある関西電力の水力発電施設を管理するため、黒部峡谷鉄道本線から分岐する関西電力の専用鉄道です。

このうち、黒部川第四発電所前から黒部峡谷鉄道欅平駅までの6.5kmにわたって伸びる高熱隧道(こうねつずいどう)を含む「上部軌道」を移動させていただきました。



未開の地だった黒部川水系の開発は難航を極めましたが、旧日本電力が戦前に建設した黒部川第3発電所のトンネル掘削では、約500メートルにわたり岩盤温度が160度を超える高熱地帯に遭遇したそうです。

そこが、「高熱隧道」と呼ばれる超高温区間でした。

当時の岩盤温度は160度にもなり、工事の際、ダイナマイトが地熱で自然発火する事故が幾度も発生し、多くの人命が失われたそうです。



上部軌道で走行の際に、高熱隧道の辺りを扉・窓を開けて体験しました。

といっても、160度という高温ではなく、現在では冷却用の導水管などの敷設により平均40度ほどの温度です。

また、通過中にも臭いを感じたのですが、「高熱隧道」近辺の隧道には硫黄が付着していますので、特に高温の区間では壁面がコンクリートで補強されています。



最後は、黒部峡谷鉄道の“トロッコ電車”にて、約1時間15分の列車の旅を♬

風通しの良いオープン型ではなく窓付きのリラックス客車で。。。

黒部川第三発電所横の欅平駅を出発し、下流方向へ下っていきました。

途中、何度も行き交う上り列車では、オープン型車両に乗った方々の寒そうで強張った笑顔も(^_^;)

小屋平ダムを過ぎ、河原に天然温泉が沸き出ている河原露天風呂で有名な鐘釣駅へ。

駅付近には有名な万年雪のポイントもあるそうですが、今年は1ヶ月ほど前にすべて溶けてしまったようです(+o+)



黒部川第二発電所。出し平ダム。

黒薙駅周辺の後曳橋や仏石、サル専用吊り橋なども眺めながら、都度関西電力さんからの詳しい説明にも耳を傾けながらのトロッコ電車移動。

後半には、お城のような建物が!?

柳橋駅に隣接した、新柳河原発電所でした。

でも、下の画像のように、少し離れたところから見ると、湖畔のお城のように見えませんか???



湖面橋が見えたかと思うと、すぐに最後の宇奈月ダムが現れ、宇奈月温泉の建物が並び立つ宇奈月駅に到着(^^♪

宇奈月駅では、かなりの強い雨…

石川県事務所から、秘書さんに車で迎えに来てもらっていたので、私はこちらで皆様とお別れでした。

参加メンバーもタクシーに分乗して、富山空港、そして富山駅に向かって移動されましたので、最後までお見送りしてから、石川県に帰りました。

黒部ダムや黒部川第四発電所建設、またそれらに資する工事では、小説や映画になるほどの困難や苦闘がありましたし、多くの尊い命も犠牲になっています。

それら多大な犠牲を礎として、我が国エネルギー政策の根幹を支え、調整電力としても重要な意味を持ち、何より類希なる機能を果たしている『くろよん』。

未来に向けた日本のエネルギー政策に携わっていく立場として、本当に多くのことを学び、また新たな観点や視点にも気づかされた視察となりました。

貴重な機会を与えていただいた前経済産業副大臣である山際先生と、勉強会に関係する経産省の皆さん、ご協力いただいた関西電力ご担当者の皆様に、心より感謝申し上げます。

そして、今回の視察の結びとして…

『くろよん』建設に際し、犠牲となられた尊い御霊に対し衷心より哀悼の誠を捧げますとともに、完成まで導いていただきました1千万人超の皆様に心から感謝し、深甚なる敬意を表します。



応援の「いいね!」をよろしくお願いします。
宮本周司セレクト情報を発信していますので、お友達にもご紹介ください(^^♪
宮本周司facebookファンページです♪p

宮本しゅうじが毎日更新! 地方創生に向けた日々の活動を発信しています!!
毎日更新する、宮本しゅうじフェイスブックページです♪

2015年1月1日!参議院議員みやもと周司の公式ウェブサイトがリニューアルしました!!
「みやもと周司」公式ウェブサイト

宮本酒造店の至福の一滴!醸し人の心を伝える、あのプレミアム商品もご購入頂けます!!
小さな手造りの酒蔵…『夢醸』『のみよし』『美酒のだし』

【コメントへの返信】
一有権者さん、コメントありがとうございます。
そうですね。相互に努力し、正確な知識と理解が共有できるよう、努めてまいりたいと思います。