週末から、またまた出張です。今度は、東京の小田急百貨店町田店での試飲販売会。内容は想像できるでしょうから、全青連事業である後継者育成塾受講者メンバーに、過日送信したメッセージをブログに掲載させていただきます。私の主観であり、11月8日に開催させていただく「石川県青年部大会」に通じる想いです。お時間があれば、ご一読下さい。

(以下本文)

皆さん、各自の事業計画や仕事への取り組みはいかがですか?日々の業務に追われて後回しになっていませんか?
目の前のことを優先する…それは仕方ないことです。でも、やるかやらないかは貴方次第です!!
誰も代わりにはやってくれません!!
予定が遅れている…現実とかけ離れていた…などなどの状況もあるかと思いますが、計画は修正すれば良いと思います。

例えば、3ヵ月後に実現しようと思っていたことを、「時間が出来たときにやろう」と後回しにすると、
半年経っても、一年経っても、具現化しないでしょう。大切なのは、「時間が出来たとき」を具体化することです。日付を入れることです。
「今週は出来ないけど、来週末までにここまでやろう。」
「○月○日までには、ここまでやっておかないといけない」

自分に厳しく接しないと、何も生まれません。いい話を聞いても、人からアドバイスをいただいても、
それを取り入れるのは自分!!自分を変えれるのは自分だけです!!

計画が遅れても良いと思います。会社に余裕があるのであれば…。
内容を変えても良いと思います。現実とかけ離れていたのであれば…。

現実をしっかり見つめ、今為すべきことを行動に移す。背伸びはしなくてもいいから、身の丈にあったことを粛々と積み重ねる。計画を振り返り、内容を検証し、今後の計画を再構築し、より早いタイミングで実現化できるように努力しないと、同業他社に先を越されるかもしれません。他の業種から新規参入されるかもしれません。気付いたときには、手遅れかもしれません。

今、仮に何も着手していないとすれば、あの時に共に学び、刺激を受け、自社を見つめ直したときに見えた光を、自ら消そうとしていることになりませんか?

弊社はたった4人の小さな会社です。
この10年で日本酒の消費量が半分以下になっている、危機的な状況を抱える業種です。青年部活動も、県青連も、全青連も、一生懸命やっているつもりです。

後継者育成塾メンバーの地元の後輩、染谷からよく質問されます。
「周司さんは、何故いつも一生懸命なんですか?なぜ、そんなに商工会のことを一生懸命やって、人の世話を焼いたり、人と関わろうとするんですか?」と。

答えは一つです。小さな会社でも、私は経営者です!!
県青連会長、全青連副会長である前に、商工会に加盟する事業所の代表です。

会社の経営状況を強くする為に、スタッフや自分の家族に安定した生活を保障する為に、地域にとって必要と思われる会社であり続ける為に、日々自分を追い詰め、厳しく接し、明日の一手を考え、
毎日行動しているつもりです。
でも、これまでに得た知識や考え方だけでは、足りません。人と関わり、多くの業種から多くの情報や知恵を頂き、ユーザーの視点に立って自社を見つめ、必要な事業展開、可能性のある事業展開をする為です。その為に、商工会組織を利用しようと努めています。人とのご縁、ネットワークを大切にしようと努めています。

今の世の中、“おいしい話”はありません。
いきなり10の結果が伴うような、会社の売上が2倍、3倍になるような、ウルトラCの必勝法もありません。日々の努力の積み重ね…立ち止まらず、考え、動き続けることです。

今から8年前…29歳の10月に、乗っ取るかのように社長に就任しました。業界の危機感、旧態依然とした会社の体制、危惧することを率直にぶつけ、考えを示し、行動し、「渡してもいいだろう」と親父に判断させました。

「渡してほしい」という後継者の気持ちと、「渡してもいいかな」という経営者の気持ちが合わないと、
現実的な事業承継は難しいでしょう。

大切なのは、内面の「事業承継」です。
自社の経営状況を把握し、自社の武器(商品・技術・サービスなど)を認識し、今後の展望、事業の運営や展開、中長期のビジョンをしっかり持ち、会社の将来やスタッフの生活、付随する全責任を負う覚悟が出来るかです!!
「事業承継」の鍵は貴方が握っています。でも貴方が希望するだけでは足りません。現経営者が、貴方に託そうと思わなければ、思えるようにあなた自身が成長しなければ、実現しないでしょう。

私もまだまだ未熟な経営者です。
日々もがき苦しんでいます。
共に刺激しあって、共に成長しませんか?