長さん、コメントありがとうございます。共に頑張りましょう!!

先週より、日本酒の仕込が開始されているので、この連休中も休みなく仕込作業です。

お正月もほとんど一緒に過ごすことなく、この連休も会社で仕込み作業の為、娘から「パパ、今日も会社?お休みないの?」と…。父親として、胸に刺さる一言です…。が、「ごめんね。お酒の仕込が始まってるから…。」と話すと、「そっか、お酒の仕込が始まってるのか。じゃあ、仕方ないね。頑張ってね。」と温かい言葉が返ってきました。

嬉しいやら、申し訳ないやら…複雑な気持ちです。娘が生まれる前から、冬は日本酒の仕込み作業で酒蔵に入り浸り…。酒の仕込みで家族と一緒にいる時間があまりなく、春から秋も仕事以外の青年部活動などで家を空けることがほとんど…。妻も概ね理解してくれているので、1週間に一度は一緒に夕食を食べるように心掛けていますが…。青年部卒部まで残り約2年。長いような、短いような…。青年部活動は、地域の為、自分の為、仲間の為そして会社の為。仕事は、お客様の為、会社の為、世の中の為、そしてスタッフや家族の為。理解していても、されていても、申し訳なく思うことが多々あります…。

昨日は、酒母仕込という工程を主に行ないました。過日のブログで登場した『麹(こうじ)』造りの工程は、ほぼ毎日あります。

日本酒は、お米(酒米)から出来ます。単純に言うと、麹菌が生産する糖化酵素を利用してお米のデンプン質を糖化し、酵母菌によってアルコール発酵させて造ります。二種類の菌を使用して造る、並行複発酵といわれる世界のアルコールの中でも極めて高度な技術で造るのが日本酒です。

ついでに、日本酒の仕込みの大筋…。主食用の一般米でもつくれますが、主として使用するのは酒米(酒造好適米)です。弊社では、五百万石(青年部員の和多君のところで契約栽培)というお米をメインに使用します。酒米は、一般的に粒が大きく、水を吸いやすく、溶けやすく、麹も作りやすい性質を持っています。
この酒米を精米します。精米とは、目的に応じて30~60%前後を玄米の表面から削り取ることです。玄米の表面や胚芽には、タンパク質、脂質、灰分などが多く含まれ、これらが多すぎると麹菌や酵母菌の増殖、発酵を活発にさせ、工程管理をやりにくくし、出来上がった香味を劣化させたりする為、取り除きます。

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この精米したお米を蒸す前に洗います。当蔵では、手洗いか、水流を利用した半手洗い。お米は毎年収穫されたものを使用するため、その年のお米の吸水の具合を事前に計測します。*分*秒の間、*度の水に漬けたら、吸水歩合が***%になる…と。これによって、洗う時間、水に漬ける時間、蒸す時間を決定します。最終的には、蒸し上がり吸水歩合で***%になるよう、逆算していきます。
お米を洗う場合も、その日によって井戸水の水温は若干異なりますので、その日その日で洗う時間や水に漬ける時間を微調整。実際、ストップウォッチで計測しながら行ないます。

何だか書き出したら長くなってきたので…続きは明日のブログで…。

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