ここ数日、決算処理に追われ、帰宅は毎晩1時、2時…。

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弊社の決算は、6月末。会計年度の3月や、暦年の12月が一般的だと思うので、よく不思議がられます。
なぜか???

日本酒業界では、6月末か9月末決算が多いです。理由があります。

我が業界では、年度の区切りが7月1日から翌年6月30日までの1年間です。これを酒造年度といい、英語では「Brewing Year (Brewery Year)」となるので、略してBYと表現します。

日本酒商品で、その生産年を表現するために、「平成19酒造年度」とか、「H19BY」とか表示してあるのを見たことはありませんか?ちなみに今週の7月1日から、ようやく平成20酒造年度になりました。だから、平成20年の1月や2月頃に仕込んだお酒も、平成19酒造年度産となります。

そもそも、明治29年の「酒造税法」(現在の酒税法)では「毎年10月1日から翌年9月30日」と定められていました。「酒税収入の基本となる酒類の製造数量を把握する」のが目的です。一般的に日本酒の仕込みが10月頃から始められるので、暦年や会計年度を基準にすると、製造期間の中途で年度が代わることになって、税務検査においては不便であることや、原料の米は秋に収穫され、その数量を基礎として製造計画をたてるのに便宜がよいことなどが理由で、このようになっていました。

その後、昭和40酒造年度に、更に利便性が検討され、現在の7月から6月までの期間に改められました。だから、旧酒税法や新酒税法で定められた酒造年度に基づいて、6月末決算や9月末決算がこの業界に多いのです。皆さん、知らなかったでしょう!?

そんなこんなで、煮詰まってきました。関西への出張もあるので、この週末にはまとめなければ…ということで、数日間ブログを休んで集中させて頂きます。来週の月曜か火曜から再開します。
来週、再来週は、県青連主張発表大会や全青連リーダー研修会、そして「活性化ファンド」の申請書(最低2件分)の作成、県青連調査研究委員会に臨時理事会など、かなりハードなスケジュールになっているので、時間に余裕がありません。ご了承下さい。