柳澤貴彦 | アンリミテッド山内秀一オフィシャルブログPowered by Ameba
2013-04-08 00:00:00

柳澤貴彦

テーマ:ブログ

わたしはこの仕事を始めて17年目になる。


そんな中、時折"この人とまた作品を創りたい!"と切に思うことがある。

でも、そんな相手に限って颯爽とこの世界から去っていくんだよ。


俺だけ置いてけぼりか?(笑)


今回もまたそう。


お前も行っちまうのかい。


柳澤貴彦。



親友。
親友って何をもって親友って認めんのかね。



一緒に10回近く旅行もした。
毎週のように遊んだりした。
色々なとこに行った。



だから親友?



そんなん俺もよくわからん。
わからんけど、あんたは多分俺にとってかけがえのない親友だと思う。



この世界でやってきた中で一番の仲間だね。



「大好き!五つ子」っていうテレビドラマシリーズで5年間一緒にやってきたな。



みんな超仲良しなんだけど、とりわけあんたとは深い付き合いだ。



でも芝居に対するアプローチはまるで正反対で。



石橋を叩くような緻密さで繊細で巧みな芝居をする柳澤。



繊細に見られるけど、閃きを大切にしたい俺。



お前に"さっきの芝居のどうなの?"ってダメ出しされたこと何回もあったな(笑)




俺も"お前リハの芝居のがおもろかったわ"とか言わせてもらったりもした(笑)



考え方が違ったから互いに吸収できたのかな?
お前が俺のことどう思ってるかは知らないけど、俺はお前からいっぱい学んだよ?







そして何より一緒に芝居するのが楽しかった。



周りに理解されてるかは気にしてないけど、
お前の巧さと俺の閃きがガッチリとハマった…俺らだけの名シーンみたいなのいくつかあるよな(笑)


覚えてるかい?(笑)



6年くらい前、お前が"役者を辞めよう"と打ち明けたことがある。
俺は驚きながらも納得した。


絵をやりたいことも知ってたし、先のビジョンまで語ってたから。


お前は"驚くなよー。ライバル一人減るんだから喜んでくれよ"って俺に言った。



それが、数ヵ月後、事務所のライブイベントで手応えを掴んで、発言を撤回した(笑)



"ライバル減ってないじゃん(笑)"なんて茶化したけど、ほんとはちょっとホッとした。

お前とまだまだ一緒にやりたいとか思ったわけじゃない。


ただ何となく…何となくこれで良かったと感じたんだよね。


そしてその後、過密スケジュールの合間の撮休を縫って国内旅行したりするような関係になって。

楽屋ではガイドブック開きながら時間と予算のプラン組む俺がいて、
絵を描きながらたまに茶々いれてくるお前がいて(笑)




そんな夢のような時間から数年が経ち、去年の10月4日だったな?
電話でお前の重大な決断を聞かされたのは。



唐突過ぎて、電話では納得したようなこと言ったかもだけど本当はびっくりしたんだよ。

去年観た柳澤貴彦の芝居はお世辞抜きに過去最高の状態だったし、"何で今!?"って思った。


でも、お前は頑固だからさ。
この手の決断に関してはさすがに俺が言っても聞かないだろーなって解ってたから。

だから素直に応援しようと思った。




あと、この日になったから世間に言えるんだけど、

実はあの時期、2人でイベント打とうって企画してて…どちらからともなくそんな話になって…互いの関係各位にも協力取り付けている矢先で。



だから"イベントの件ごめん"って謝ってきて(笑)

謝られたって困るわ!



俺のこの…柳澤とまた何かを今度は2人で創りたいって想いは叶わなくなったんだから。。




って、言いたいとこだけど言わねーぞ!

お前は頑張れるヤツだし、俺も負けないように頑張るから。


だからまたどこかで廻り合いましょう。
廻り合わせてやりましょう。



俺はそのつもりで頑張る。うん。



今までは大切な仲間とお仕事で再会出来なかったけど、今回は叶えてみせたい。



17年目にしてそう思う。



今が楽しければいい、なんてこれっぽっちも思わないよな?

この先、楽しむために今を全力でやるんだよな。



だから、あれだけ素敵な仲間とファンの方達に守られてる状況に甘えないで、蕀の道へ進んで行くんだよな。



そんな柳澤貴彦を俺はかっこいいと思うよ。
心から。



今後も良きライバルとして、、、何より心よりの友としてよろしく頼むわ。




俺はまだまだやり足りないからここにいるよ。
お前はやりきったから、そっちで新しいことに挑戦してな。





上手いこと言えてるかな。
お前はさ、このブログとかもこそっと読んでそうだからちょっと恥ずかしいな(笑)




でも、こんな機会じゃなきゃまず言わないから…言わせてくれー。







ありがとう、と。


本当にありがとうな。



ありがとう。


























また何かを創りあげましょう。