神智学とはロシアの霊媒ブラヴァツキー夫人(ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー1831-91年)らにより1875年に協会設立され創始された運動
神智学の目的は、1)世界的な同胞愛の拠点を形成すること、2)あらゆる宗教、哲学、科学の研究を奨励すること、3)自然の法則および人間の魂と霊の力の研究
東洋の霊性、とりわけインド思想に依拠していることが、後に近代のアジア仏教再興に影響を与えることになる
ルドルフ・シュタイナーは神智学協会から独立し人智学を創始した
ブラヴァツキー夫人の処女作『ベールをとったイシス』(1877年刊行)、第二作『シークレット・ドクトリン』(1888年刊行)は神智学協会の聖典
神智学は西洋化されたカルマの思想(人間の魂はカルマをもった転生を繰り返しながら霊的に進化していく)を提供
この進化は惑星レベルでも起こり、今は新しい霊的覚醒期にあたるというニューエイジ思想を準備
近代占星術の父 アラン・レオの占星術が、この神智学と一体化していく
レオが21歳の時、マンチェスターのハーバリスト(薬草医)ドクター・リチャードソンより占星術を習う
2年後あたりから、占星術に関わるオカルト結社「天空の兄弟団」(ウェールズ出身の幻視者・神秘家チャルベル(本名ジョン・トマス)主催)のメンバーとなる
28歳の時、占星術の専門誌『占星術家The astrologer』(フレドリック・レイシー刊行)を編集・執筆
レイシーを通じ、神智学協会創始者ブラヴァツキー夫人と親しい占星術家セファリエル(本名ウォルター・スコット)と知己を得る
(出所:占星術の文化誌P58)
アラン・レオ著『秘教占星術』(1967年刊行)
占星術のホロスコープは本人の今生における運命を示すが、それは過去世からのカルマも反映しており、それを知り、それを乗り越えていくことこそ、占星術の真の目的
ブラヴァツキー夫人著『ベールをとったイシス』(1877年刊行)
占星術は科学であり天文学と同じく正しいが、それは解釈者も正しいという場合に限られる
私たちは目に見える世界から、その向こうにある世界に足を踏み入れなければならない
レオは、カルマを知ることの第一段階として、自分自身を知るためにホロスコープを使おうとしたため、現代のマスメディア的占星術に繋がる太陽星座の性格描写占星術を強調した
レオによる占星術教本には次のようにある:
「占星術の真の目的は物質的(肉体的)生活にたいしてのガイドになることである。しかし、ホロスコープの真の価値を完全に認識できるようになるには、魂の目覚めが必要。著者(レオ)は「性格こそ運命なり」(CHARACTER IS DESTINY)」と信じるものである。(中略)あらゆる罪は無明ないし無知の結果であり、それゆえ我々自身を"知る"ことが賢明になること、つまり宿命を克服することにもなる。」
1890年 神智学協会の会員となり、生涯を通じ神智学の信奉者となる
アラン・レオ著『統合の技法』(1912年刊行)
「太陽は、ここにあげる七つの惑星の一つには数えられていない。天文学的には太陽は太陽系の中心であり、秘教的には"霊的な中心"であってここから太陽系のロゴスと呼ばれる偉大な"存在"の光と生命が流れ出す。太陽は、ソーラー・ロゴスの顕現である。」
レオの太陽崇拝は神智学からの影響による
「中心的霊的太陽」(Central Spiritual Sun)=宇宙の中心火(新プラトン主義やヘルメス思想)、古代の太陽崇拝の復活






