キラジェンヌ出版から2017年10月に発刊されたHemp Life誌。
同誌の初代編集長・長吉秀夫氏との交流がスタートしたのは今年2018年3月14日(水)。
当時、Cafe&Bar ama-ecoが仙川でOPENしていた頃にお越しいただき、長吉氏著『医療大麻入門』の本にサインをいただきました。翌月から隔月でヘンプに対する正しい知識と国内外の現状を把握するための情報交換会を開催することを決定しました。
翌月4月27日(金)に第一回目となる「長吉秀夫氏によるヘンプ(大麻)のお話し」イベントを開催しました。
当日は長吉氏からの一方的な講義は行わず、集まった方の中で最もヘンプに造詣がある長吉氏をファシリテーターとしての交流会という形になりました。
集まった方々が普段一人で悶々として考え、時に孤独に感じてしまう中で、このような交流会の場があることに意義を感じていらっしゃいました。
脱法ハーブやドラッグと間違えられるヘンプを社会的に良しとしない点が現状ありながら、必ずしも病気ではないがヘンプで救われている人もいるという生の声が聴けました。
また、資本主義経済の中で、ヘンプを普及させていくために、アウトプット(流通チャネル)の整備をしっかり整え、需給に見合う価値のある国産ヘンプ商品がバシバシと登場していくための、空間的デザインが必要という声もありました。
長吉氏からはオリンピックでのCBDオイルの活用、WHOでの検討、三重県での国内大麻栽培免許の取得などなど、ヘンプにまつわる重要なニュースや今後注視していくべき点を共有していただきました。
4月に集まった方々は、大きな視点で、何世代も先への影響を考える心の広さがあり、自らヘンプに救われた体験を今後どう具体的に生かしていけばよいのか、6月の交流会までの各々の宿題となりました。
第二回目の「長吉秀夫氏とのヘンプ(大麻)交流会」は6月22日(金)に開催しました。
6月の会では、株式会社あさやけ代表の白坂和彦氏と、同社が取り扱っているCBDオイルの一つPhividaフィビーダ社の副社長Andre Belfontaineアンドレ・ヴェルフォンタイン氏も同席して頂き、CBDオイルを中心に、ビジネスの側面から日本でのヘンプ普及の可能性に関して、幅広く議論をしました。この会は大変特別な会になりました。
6月の会を受けて8月31日(金)に開催された第三回目の「長吉秀夫氏とのヘンプ(大麻)交流会(2018年8月)」では、毎回の交流会の夕食でサーブさせていただいている「有機ヘンプフジッリ」の原料の一つイタリア産有機ヘンプの生産者訪問についても共有させていただきました。
イタリア含め、ヨーロッパではヘンプ(大麻)は69品種の登録があり、その中で、THC、CBDの含有率の分類も含め、生育環境と目的に応じた栽培が盛んです。持続可能な農の在り方から、自然栽培、自然農法が一部の方々には流行っていますが、ヘンプは播種して、あとは勝手に成長していくのを見守るだけ。
イタリアのヘンプ生産・加工会社の社長さん曰く、有機JAS規格にする必要性はないが、EUビオ含め、法律での社会的な統制が必要ため、仕方なく有機JASを取得しているが、本来はヘンプは自然に育つものということを教えていただきました。
訪問時のその他の写真はこちらからご覧ください。
今年最後のヘンプ交流会となった10月26日(金)の「長吉秀夫氏とのヘンプ(大麻)交流会(2018年10月)」。
過去3回の開催で見えてきたことは、植物として純然と存在するヘンプを不必要までに規制する法律への認識を再確認し、その対応について個々人ができることの整理と、個人、法人に限らず、歴史的、文化的な側面とヘンプ栽培免許者への社会的、経済的な不利益を生じさせない面を十分に認識した上での、ビジネスを通じてのCBDオイルや食品によるヘンプの継続的な認知拡大についてです。
イタリアのヘンプ畑訪問から見えてきました、ヘンプという植物にも品種改良が多分に行われ、地理的条件や気候、用途、成分に応じて、様々な種類が登場してきているという事実から、ヘンプの原種はどこにあるのか、そのような人類史とも絡む話しにも想いを馳せる会が8月の会でした。
10月の会ではHemp Life誌にて忌部の三木ご当主との対談をされている着付け講師・中谷比佐子さんにもお越しいただき、天皇家と精麻、江戸・吉原遊廓と麻、など文化的、歴史的な話題を提供して頂きました。
☆今年の感想と来年に向けて☆
イタリアとの輸入の仕事を通じてヘンプを身近に感じる年になりました。
ヘンプという言葉は頻繁に聞いていたものの、食品を扱う者として、ヘンプの畑、土、加工場、を訪問することがマストであるため、今夏に訪問することができたがことが、一番の実りでした。
日本でもヘンプを栽培しているところは栃木を中心に多くありますが、生産者の方々にとっては、よそ者が入ってきて、吸った日には畑がシャットダウンしてしますので、積極的な公開はしません。
その一歩で、10月17日に全面解禁されたカナダのように、海外でヘンプ畑を訪問することは可能です。
古代小麦アインコーンに出会ったことで、品種改良、遺伝子組み換え、農薬諸々と、食べ過ぎが「食べ物」を「食べ物でないもの」に変えてきた歴史を学びました。
ヘンプというのもまさに品種改良の結果、実にバラエティ豊かなヘンプが栽培されています。今後、ヘンプが市場にたくさん登場する流れが出てきますが、どの品種を使っているのか、食の安心、安全の観点から、トレサビリティーを把握すると、品種特定までできるのが当たり前となります。
ヘンプがより一般化されるのは良いことだと思いますが、小麦の例のように、本来あるべき姿からの乖離と取りすぎてしまうという人間の欲のコントロール(理性)がキーワードとなりそうです。
ゲノム編集同様、人の好奇心は留まるところ知らず、科学者は開発した発明に対する社会的な責任を必ずしも負いません。それは社会制度としての法律が定めるものという見解でしょうが、人間が開発をしている限り、人間性の成長が伴うことが絶対だと思います。
ヘンプが悪いのではなく、それを扱う主体に問題がある。
小麦が悪いのではなく、それを扱う主体に問題がある。
来年からは主体にとってのヘンプは非常に活用しがいのある商品になっていくでしょう。
これについて継続的に「誰のためか」「何のためか」を一人一人が議論し、考える場として、来年も交流会を継続していきたいと思います。




















