[月曜日・月の特徴]
・月に守護された人は繊細な感受性の持ち主で周囲の人の心を察知する能力に秀でた人
・困った人を放っておけない優しい心の持ち主
・親しみやすく誰からも好かれる人気者
・傷つきやすく情緒に流されることも
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1970年代、考古学者のアレクサンダー・マーシャックが解読に成功した3万年ほど前のオーリニャック期の動物の骨には月の満ち欠けを表す人類最古の月齢カレンダーがある
(出所:7つの星をめぐる話P35)
ローセルのヴィーナス(グレートムーン。三日月を手にする月の女神。)は、1万8千年~2万1千年前の石器時代のレリーフで、妊娠している女性、生命の誕生を表している
(出所:7つの星をめぐる話P35)
レリーフには13個の刻み目があり、月の公転周期は28日のため、13X28=364、ほぼ1太陽年、つまりカレンダーとしての意味がありそう
2万年前の人が、女性の生理サイクルが28日ほどで公転周期と合致することを知っていた可能性がある
天体、地球、人体のサイクルを結びつける最古の占星術像の記録の可能性
三日月の形の持ち物は「コルヌー・コーピア(豊穣の角)」、生命の循環、豊穣のシンボル、牛の角
12は太陽の数、13は月の数であり、12は60進法で約数が多い一方、13は素数のため1と13でしか割り切れない、腑に落ちない、理解しにくいものとしての月が象徴される
女神アルテミスは、産出力と同時に、生命力が欠け消えるところまで司っている生命のコントローラー
月も満ちていくと同時にかけていき新月の闇を招くという、生・死・再生の循環の緊張感と喜びを女神は知っている
フランスのフォンテーヌブロー派の「狩りのディアナ/アルテミス」は、産む力を顕にする古代の大地母神の力を内に秘めながら、外観はシェイプアップされた両性具有のようなスタイルで表現され、女性の美しい生命感を感じさせる側面と、情け容赦ない野性的で時に憂いを感じさせる側面とがダブルになっている表現
(出所:7つの星をめぐる話P37)
19世紀末のオスカー・ワイルドの戯曲でオーブリー・ビアズリーが挿絵を描いたサロメは、舞台背景の月が大きな効果をあげ、残酷さと慈しみの表裏を強調し表現している
運命は常に女神として表象され、大地の上、現実の中に人を生かし、縛り付けているのが月の女神
肉体の筋繊維を紡ぐような糸が運命の糸やDNAの螺旋
ミッキー・マウスが被る三角帽子(1940年にウォルト・ディズニーが作った「ファンタジア」に出てくる帽子)にデザインされている月と星は、宇宙自然の生命の巡りを人間が学び、さまざまな生命に関する知恵を得るという意味
ファンタジアの映画の中でミッキーは、天文学者/錬金術師/時間を支配する者である魔法・魔術の師匠から魔法(病のもとを絶ち、死を乗り越え、生命時間をどれだけ延長できるかという錬金術の手法)を学ぼうとする
死すべき存在としての運命にある人間が、医術、錬金術、魔術、芸術、武術、忍術などの術(アート)により不死という夢を探求し続けている姿こそがミッキー・マウスが象徴するもの
月と星の三角帽子は、長い修行の道のりの印で、帽子自体が天体と人間との交信の象徴
魔女の三角帽子は、魔女たちがまだ修行中で貧しかったころを思い出すための象徴
新月、満ちゆく月、欠けゆく月の3相は、女性の一生のサイクル(若い乙女、結婚し妊娠している母親、死に向かう老婆)を表す
(出所:7つの星をめぐる話P43)
ユーロ=アジア世界の各地にある回転体文様は月の原型
勾玉を陰陽に合わせた二つ巴、3つで構成された三つ巴は、日本に飛鳥・奈良時代に伝わり、平安時代が始まるまでに雅楽の太鼓のも文様、お寺の瓦の装飾として定着
三つ巴文様は、スコットランドやアイルランドのケルト・キリスト教美術にもみられ、福音書の装飾写本「ケルズの書」や「タラ・ブローチ」の金工芸術に表現されている
(出所:7つの星をめぐる話P43)
鹿島神宮、神田明神、八坂神社の神紋の一つが三つ巴
万葉集で月読尊が持つ「変若水(おちみず)」は自然な若返りを詠うもの
中国の古代神話では不死の仙薬を夫から盗んだ嫦娥(じょうが)が月に招かれたと詠う
西洋占星術では若さを保つ媚薬・エリクサーを探求する
アポロン的な意識、合理性をもつ太陽に対し、ディオニュソス的な集合的無意識、無意識領域でつながっていると感じさせる月
ケルト十字は、円環に包まれた十字部分は太陽、そこを突き破りあふれ出していく軸や装飾物(組紐や動物)は月
きっちりと収まる偶数性ではなく、どんどん産出され、こぼれ、溢れ、はみだす奇数性に怪しさ、面白さ、月の可能性が感じられる
奇数という数奇な数が入ることで、退屈なバランスが崩れ、世界が回転しはじめる
節句という祝い、節目が奇数であるのは、活性化させ歓びをもたらす祭暦の知恵
三日月はその移行・変化のシンボル
ブリタニカとガリアのドルイド(シャーマンや神官)は大きな三日月型の首飾り(トルク)をして儀礼をおこなっていた
(出所:7つの星をめぐる話P49)
20世紀後半に現れたネオ・ドルイディズムやネオ・ペイガニズムは月的なものを取り戻そうとする思想や生き方で、魔女信仰の復活と呼応
生命とはいつも奇数(オッドナンバー)で表象されるマッドなものだが、そこに価値を見出すことが芸術の力であり、心に余裕をもたらす力にもなる
「惑星の子供たち」の絵には、月の女神の支配下に生まれた人たち、典型的には漁師が描かれ、蟹座のマークであるザリガニが描かれている
(出所:7つの星をめぐる話P49)
蟹座は月の支配星座であり、カエルは両生類で水の世界と地上を往来する
ユング心理学ではカニやカエルは無意識を表す母体(マトリックス)であり、そこから意識世界に出てくることを表す
縄文土器にもカエルがある
(出所:7つの星をめぐる話P49)
ルネサンスの頃の絵(オヴィディウスに出てくるラトナの伝説)にもカエルが半分人間になっている描写がある
(出所:7つの星をめぐる話P49)
ウィッチクラフト(魔術)のクラフトの意味は技能、技巧、技術、技であり、磨かれた究極の術
古代、中世、前近代社会で魔術は鍛錬したものだけが身に着けられる究極の術だった
肉のことをカルネとよび、地上の肉体に天井から聖なるものが降りてくることを「化肉」=「インカーネション」と呼ぶ
眼に見えない霊的な天の力が修道士たちの手で作る「ケルズの書」や「リンディスファーン福音書」が書かれている羊皮紙や仔牛皮紙の上に受肉するということ
天の神様のロゴス(真理)がイエスという男の子に受肉したということ
原初的に、お経や聖書の写本をつくることは、インカーネションを実現する業であり、修道士やお坊さんが術を得るための修業(クラフトマンシップ)
魔術のやり方を書いた魔導書はグリモア、グリモワールと呼ばれ、語源的にグラマー(文法)と関係があるため、文字や書くこと自体が魔術
北欧神話のオーディンは、神だがルーン文字の秘密について素人修業を積む中で自らを犠牲にし捧げた
アイルランドのジェイムズ・ジョイスは「フィネガンズ・ウェイク」で、言葉は世界を限定するものではなく、発すればするほど想像的なものが自己増殖し始め、それ自体が人の救済、活性化できると信じた
太古の世界、古代や中世は歴史の彼方にあるのではなく現在に続いている道であり、私たちはその道を歩く旅の仲間(フェローシップ)だとトールキンは「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」で言っている
人類は永劫回帰の月の満ち欠けのなかに生かされている
現在とは未来につながっており過去ともつながっている、それを感じて初めて今自分が今の生を生きている、生かされているというダイナミズムを知ることができる










