奈良のお水取りが終わったとはいえ、朝夕は、まだ冷える。
今シーズン、そろそろ終わりかな?と、海沿いの町の牡蠣小屋へ、牡蠣を堪能しに、彼と2人、有休を取ってやって来た。
バケツいっぱいに盛られた殻付きの牡蠣を、目の前にある七輪で焼いて、「美味しい!」「たまらん~!」を、連呼しながら、口福のひとときを過ごした。
膨れたお腹を抱えながら、「腹ごなしに」と、砂浜を歩いた。お日様が雲から顔を出すと、心地いい温かさが全身を包む。
「気持ちいいー!」と、伸びをしたら、彼が、「日傘、持ってきた方がええんちゃうか?紫外線、気にならへんか?」と、車の中に置き去りにしてきた私の日傘を取りに戻ろうとしてくれた。
「ありがとう、大丈夫。年中、日焼け対策してるから、これぐらいなら平気。」
「そうか。それならええけど」と、彼は、私の目の前に立ったり、斜め前に立ったりして、日陰ができないか試してみてくれた。
「ねぇ、どうしてそんなに優しいん?」。純粋にそう思い、尋ねた。
「普通やろ。何も特別なことちゃうやろ」。彼は、「さも当たり前」のように答えた。
「ふーん」
「ふーん、って何やねん。ふーんって。あんたも、オレにいっつも優しいやん」。
彼は、しゃがんで砂を触りながら言った。
「私?私、優しいかぁ?何もしてへん思うけど」と、彼と同じようにしゃがんで、砂を手で掬い上げ、指の間からこぼれ落ちる砂の様を、眺めた。
「同じやん。同じように思ってんねんやん、オレら」
「せやね。同じやね」。相変わらず砂をいじっている彼を見つめた。
私は、打ち寄せる波に目を移した。
キラキラ光る波面と波の音が、「こっちにおいで」と、呼んでいる気がして、私は立ち上がり、水辺の方へ向かった。
彼は、「オイ!濡れたらあかんぞ。そこそこのとこまでしか行くな」と、私の背中に叫んだ。
私は彼の言う通り、「そこそこのとこ」で、打ち寄せる波と戯れていた。
どれぐらいの時間が経ったのだろう。吹く風が少しひんやりし始めてきた。
「そろそろ帰ろうかぁ」。彼の声が聞こえた。
「はーい」と返事をしながら、彼の元へ駆け寄った。
「寒ぅなってきたな、大丈夫か?」。彼は、私の手を取った。
「大丈夫やで」。彼の手を、ぎゅっと握った。
車を停めている所まで、手を繋いで歩いた。
車に乗り込み、彼がエンジンをかけてすぐに、「ほれ」と、握りこぶしを私に突き出した。
うん?
首を傾げながら、両手で彼の握りこぶしを受けた。
私の手の平には、小さな巻貝が5つ乗っていた。
「ありがとう。可愛い」
「海辺に来た記念になるやろ」
「うん。・・・でも、何で5つなん?」
「さぁ、何ででしょう?」。彼は車を走らせた。
「わかった!‘’ めっちゃ好き‘’ で、5つ!」と、彼の横顔に言ったら、「ざーんねんっ」と、彼は、意地悪な笑顔を見せた。
それから、しばらくの間、2人とも黙ったままだった。
車が、トンネルに入った時、彼はボソッっと言った。
「‘’ 愛してる ‘’ の5つや」。
彼の口から、初めて出た5文字だった。
ずっとずっと言って欲しかった5文字。
私は、わざと聞こえないふりをした。
「何てー?」
「2回も言いまへーん」。ニヤけながら言う彼。
「愛してる、って聞こえたんやけど、聞き違いやろか?」
彼は、ハンドルを少し左に切りながら、チラっと私を見て言った。
「聞き違いやないんちゃうか?」
えもいえぬ幸福感が私を包んだ。
でも、その幸福感は、こそばゆく、私は、そのこそばゆさから逃げようと、必死に話題を探した。
そして、
「晩ごはん用のワイン、買って帰りたい」と、彼に告げた。
お昼に、牡蠣をたらふく食べたら、夜は、お肉が欲しくなるであろうと思い、出かける前に、仕込みだけ済ませてきた。
「スペアリブ、漬け込んでるんやっけ?ほな、赤ワインやな」とカレ。
その言葉に、私は、軽くうなづいた。
恋焦がれて、待ち続けていた5文字が、ようやく私に降り注いできた、三寒四温の季節の出来事。
だけど、欲しかった言葉と、実際に向き合うと、こうもテレ照れくさいとは、思わなんだ。
・・・ っていう妄想をしながら作りましたっ🤣
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200320/20/shufu-pennosuke/10/0b/j/o0720108014731055608.jpg?caw=800)
> ここで一問。
ニンニクは、吸血鬼の魔除として知られてますが、それは、どこの国でしょう?
① ハンガリー
②ルーマニア
③ ポーランド
答えは下の方↓↓↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200320/20/shufu-pennosuke/96/43/j/o0720108014731055610.jpg?caw=800)
【トースターで作る!マーマレード漬けのスペアリブ】
↓↓↓
材料︰
スペアリブ 350g
☆醤油 大3
☆マーマレードジャム 70g
☆ニンニク 小1/2
作り方︰
① スペアリブに、竹串などで数か所穴をあけ、ビニール袋に☆と共に入れ、30分~1時間(以上でも可)、冷蔵庫で置いておく
② ①の肉についたタレをなるべく肉から落とし、(タレは、別容器に入れて、ラップなしで電子レンジ(600W)で1分半ほど煮詰める)トースター(1000w)で25~30分焼く
フライパンで焼いても良い
③ 焼きあがった②を皿に盛り、温めたタレを回しかけたら完成
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200320/20/shufu-pennosuke/ed/47/j/o0720108014731055613.jpg?caw=800)
お行儀悪いけど、手づかみでいっちゃうよー!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200320/20/shufu-pennosuke/51/11/j/o0720108014731055616.jpg?caw=800)
画像→Canon EOS Kiss X7にて撮影
By 秘密の悪女キッチン主宰♡MIKA♡
クイズの答え︰②のルーマニア
✱ 妄想レシピ←書籍化希望。それを引っさげて、マツコ・デラックスさんの番組に出るねん。で、マツコさんに、「あんた、ほんとバカねー」って、弄られるねん✌️
強く願えば、必ず叶う。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「秘密の悪女キッチン」(←命名︰友人)へ、
ようこそ♡
目の前で、美味しい!と言ってくれる人を眺めながら、背中でピースサインをしている・・・。
そんな光景をイメージして、
あたしは、レシピを考え、お料理をしています。
手の込んだお料理で、大好きな人の胃袋を掴むレシピは、他の先生におまかせして(←必要あらば、紹介しますよー)
「超カンタンやん!」
「洗い物、ほとんどないやん」
「この食材に、この味付け?!」
・・・などなどの【ひみつ】を散りばめた、
「手抜き」とも言えなくもない&副菜レシピばかりのあたしのキッチンですが、
あなたも、
大好きな人、大切な人の胃袋を、
このレシピで、鷲掴みにしませんか?(笑)
>ちなみに、鷲掴み実績、あり〼( *´艸`)
*あたしの詳細→http://ameblo.jp/shufu-pennosuke/entry-12255470923.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=cfb3c9998dcc416894f33ee95d7c6b90
*レシピ作成、商品企画、雑誌掲載、テレビ出演などの依頼は、
mica.hosoi-s10j☆docomo.ne.jpまで。
(☆を@に変えて下さい。)
お料理ゴト、させて頂きます!
お料理ゴト、させて頂きます!
🌷テレビ出演🌷
・https://youtu.be/L4VZBopMh2I
クックパッドしてます。
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MIKA0111